ハイスクールD×D 蒼き凶鳥
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原作前
第零章 転生から大戦へ
一話
転生してから六年ほどの時がたった。転生したのは72柱の一つ、ハルファス家だ。
神様が最後にした質問はこれを意味していたんだろうか。
ちなみに俺は人間の母とハルファス家当主である父の混血だ、結婚当時は冥界中をゆるがす一大スキャンダルだったらしい。
貴族社会まっただ中の冥界でそんなことしたら当たり前だと思うが…父上に聞いたところ、
「愛の前にはそんなこと関係ない!!はっはっはっはっはっは!!」
と、高笑いしていた。ある意味尊敬できる人、いや悪魔だよ。
未だに授かった能力の確認はできていない、屋敷のなかでこっそり試そうにもどの機体がでるのかわからなかったからな。そして今日はハルファス家の能力について教えてもらう日だ。
「おーい鏡夜はやくこっちにきなさい」
「了解父上~」
転生した俺の名前は鏡夜・N・ハルファス、なぜか日本名なのだ。名づけたのは母上らしい。
母上は予想通り日本人だ、七海輝夜という名前だ、ちなみに父上はグレスト・ハルファスだ。
「と、いうわけでだ今日はハルファス家の能力について説明するぞ~」
「いえ~い」
「まず簡単に説明するとハルファス家の能力は武具の創造だ」
「父上~凄いのか微妙なのかわかりません!!」
「私も最初はそう思ったが使い方次第ではとても便利なのだぞ、この力は。まぁまずは習うより慣れろだ、まず私が手本を見せるからな」
そういって父上は手の中にものすごく禍々しい剣が創り出した。
「父上!!なんかヤバげです!!!!」
「うむ…調子に乗りすぎてしまったようだな。と、とりあえず使い方次第でこのようなヤバげな魔剣もつくれるのだ、魔剣にかぎらず聖剣以外は大体なんでも創れるぞ」
「思っていたよりすごい能力なんですね」
「ああ、とりあえず一度やってみてくれ。創るのは簡単なものでいい」
「わかりました~」
俺は手の中に魔力を集めて創造しようとするが、うまく魔力がまとまらない。
「父上、うまくできません」
「なに?おかしいな少し魔力の流れをみるぞ」
そういいながら父上は俺の額に触れ魔力を流した。
しばらくすると父上は顔をしかめ、
「な、なんということだ」
「なにかわかったのですか?父上」
「ああ、どうやらお前には神器(セイクリッドギア)が宿っているようなのだ」
「神器(セイクリッドギア)?」
「神器(セイクリッドギア)とは聖書の神が創りあげたとされるなぞの多い代物だ。詳しいことは省くが人間にのみ宿ると思っていたのだが、どうやら混血であるお前にも宿るとはな」
「それでどんなのが宿っているんです?」
「それは…わからん!!」
「わからないんですか!?」
「神器(セイクリッドギア)に詳しいわけではないし、なにしろお前のはハルファス家の能力と混ざり合って本来のものとは大きく変質してしまっているようなのでな。とりあえずこの場で神器(セイクリッドギア)を発動させてしまおう」
「と、とりあえずわかりましたけどどうすればいいんですか?」
「一般的なのは自分が思う一番強いものを想像すればいいらしい」
「わかりましたやってみます」
その時俺はなぜかあの神様との会話を思い出していた。
あの三機の中から選ばせたことに何か意味があるのだとしたら…。
頭の中に思い描くのは、不死鳥と対をなす蒼い翼をもち美しくもまたその身に凶気をやどしガンダム。
「ハルファス……ガンダム」
呟くような小さな声でその凶鳥の名を呼んだ瞬間、俺の身体は蒼き炎につつまれた。
炎がなくなりその場にいたのは二メートルほどの<GGH-001 ハルファスガンダム>だった。
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