牛乳をどんどん飲め
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第一章
牛乳をどんどん飲め
小学生の常盤明日香はクラスで並ぶといつも一番前だ、大きなあどけない目でやや丸顔で黒髪をツインテールにしている。
その彼女が家で母の唯自分そっくりの顔で黒髪をショートにしていて一六〇位の背の彼女に眉を曇らせて話した。
「もうちょっと大きくなりたいけれど」
「並んだら一番前だから?」
「小さいってよく言われるし」
それでというのだ。
「何とかね」
「だったらね」
母は娘の切実な言葉を聞いて言った。
「何でも好き嫌いなくね」
「食べないと駄目よね」
「あんたピーマン嫌いでも」
それでもというのだ。
「頑張ってね」
「食べないと駄目なのね」
「それで特に牛乳をよ」
この飲みものをというのだ。
「沢山ね」
「飲んだら大きくなれるの」
「そして運動もしたら」
「私今スイミングスクール行ってるけれど」
「スイミングスクール続けてね」
そうしてというのだ。
「好き嫌いなく食べて」
「牛乳沢山飲むといいのね」
「そうよ、どんどんね」
「わかったわ」
娘は母の言葉に素直に頷いた。
「それじゃあね」
「そうするわね」
「これからね」
こう言って早速牛乳を一杯飲んだ、それから明日香はこれまでジュースを飲んでいたが牛乳を飲む様になった。
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