犬とアシカ
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第三章
「見ての通りね」
「そういうことだね」
「そして」
さらに言うのだった。
「これが実はね」
「毎日だね」
「そう、もうね」
「日課になってるんだね」
「僕が散歩をして」
スリムを連れてというのだ。
「ここに来れば」
「彼が待っていて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「毎日この時間はだよ」
「二匹でだね」
「遊ぶ様になっているんだ」
「そこまで親しいんだね」
「だからね」
「君としてはだね」
「この絆をね」
楽しく遊ぶ二匹を見つつ話した。
「ずっとだよ」
「続く様にしていくね」
「是非ね」
何があってもというのだ。
「していくよ」
「応援するよ、こんないいものはね」
友人は彼のその考えに賛同を示した。
「是非だよ」
「守っていくべきだね」
「うん」
まさにというのだ。
「そうしていかないとね」
「駄目だね」
「そう思うよ」
こう言うのだった。
「心から」
「有り難う、ではね」
「実際にだね」
「これからも」
「彼等の幸せをだね」
「守っていくよ」
グリーンバーは友人に笑顔で答えた、そうして楽しく遊ぶ二匹を見続けた。その目は何よりも温かく優しいものだった。
犬とアシカ 完
2023・10・20
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