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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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4-5

 たっ君と待ち合わせの日、図書館は9時半開館なので、9時に待ち合わせて、電車で1駅なのだ。図書館前には、もう10人程が並んで待っていた。だけど、自習室の席はなんとか確保出来て、私は、宿題のドリルを広げて・・・たっ君も、らしきものを持ってきたみたい。

 ドリルを進めていると、やっぱり、女の子が二人でたっ君の横に来て

「宮川君 この前の女の子と一緒だね 仲良いの?」って聞いてきた。

「あぁ 僕の彼女だからな」

「えぇー ・・・ 付き合ってるの?」

「だよ」

「だよって ・・・だって まだ 小学生じゃぁないの?」彼女は、私がやっていたドリルを見てわかったみたい。もう、ひとりの子が驚いたみたいに

「そーだよ それが・・・どうした」

「だってさー ・・・ 宮川君って そういうのが好みなの?」

「そーだよ! もう いいから あっち行ってくれよ」

 それで、ふたりは何かを言いながら、離れて行った。

「たっ君 ウチ 大丈夫かなー あの人達 まだ こっち見てるよ」

「ほっとけ! 普通にしてればいいんだよ みゅうみゅんが可愛いんで 気になるんやろー」

 近くの人達がさっきのことを聞いていて、まだ、私の方をチラチラと見ているような、気がしたので、私はメモに (さっきは ありがとう) と書いてそっと たっ君に・・・そしたら、たっ君も (唇マーク) を書いて返してくれていた。

 図書館を出て、帰り道。私は

「なぁ 街って どこも人が居て・・・ 二人だけにも なられへんネ 岩陰でってことも・・・」

「うん ・・・あっ そうかー みゅうみゅん?」

「へっ 彼女っていう 確認したいだけやー」

「そうかー みゅうみゆん たこ焼き 喰いにいこうか?」

「うん 食べたい あんまり 食べたことないからー」

 図書館の裏手に住宅が並んでいるとこに、プレハブ小屋みたいなのにたこ焼きの旗がぶる下がっていた。

「おばちゃん 8個」

「あー 今 全部売れちまったんだよ ちょと 待っててナ すぐ 焼けっから」

「待ってる」と、たっ君は言うと、私の手を握って小屋の陰になっている方に連れて行って・・・いきなり、抱いて唇を合わせてきてくれた。

「ほらっ 焼けたよ」と、おばさんの声がして、小屋の前のベンチに腰掛けて、日差しも暑かったのだけど、ほーほー 言いながら食べて

「おいしいー ねぇ たっ君は よく 来るの?」

「中学に入って 教えてもらったんだ 時々な」

「ふーん 中学生になると そんなこともするんだ」

「うん ここは 冷たい 冷やしあめ ってのもあるからな 飲むか?」

「ウン 飲みたい それ!」

「おばさん 冷やしあめ 大きいコップの 1ッ」
 
 確かに、長いガラスのコップに入ったものが差し出されて来た。

「なぁ 1ツ? みゅうみゅんはこんなに要らないよ」と、言ったんだけど

「あぁ 残したら 僕が飲むよ」

 私は、両手で持って飲んでみたら、おいしいのだ。初めて飲んだんだけど、なんとなく懐かしいようなー 味。半分ほど、一気に飲んで たっ君に渡すと、たっ君もごくごくと一気に・・・だけど、又、残して・・・私に、返してきていたのだ。私は、最後まで飲んで

「ふふっ これも キッス 間接って言うんでしょ?」

「そーかな でも この方が安いんだ」と、照れていたのかなー

 私は、もう 人前でも、構わないで、駅まで手を繋いでもらって歩いていたのだ。だけど、さっきのキス この前みたいに甘~い感覚なのを期待していたのに・・・。なんとなく、唇を合わせていただけ。私 自分の中でも 変ってきたのかしらと、考えていた。お母さんの 実海はまだ小学生なのよ! って声が聞こえたような気がした。

 だけど、たっ君の彼女って 確かめたかったんだものー
 
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