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神々の塔

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第三十九話 象の神その十一

「こうしてな」
「明るいんやな」
「気さくでな」
「親しみやすい神霊さんやな」
「そや」
「ただし戦になると真剣だよ」
 ガネーシャは楽し気にこうも言った。
「そこは覚悟しておいてね」
「戦もされますし」
「そうそう、僕は父上の軍勢の総大将でもあるからね」
「シヴァ神の」
「嫡男、長子でもあるからね」
 シヴァ神のというのだ。
「そうなるからね」
「それで、ですね」
「戦もね」
 こちらもとリーに話した。
「真剣でね」
「それで、ですね」
「強いとね」
 そうであるというのだ。
「言っておくよ」
「そうですね、ほな今から」
「戦おうね」
「そうしよう」
 こう話してそしてだった。
 一行はこの階でも神霊達との戦に入った、ヒンズーの神々はその多くが複数の腕や顔、目を持っており。
「手数も多いし」
「よお見てるわ」
 トウェインと羅は戦の中で言った。
「三つの目とか複数のお顔で」
「まさに背中までな」
「遠くまでな」
「さらにな」
 メルヴィルと施は遠距離戦を仕掛ける中で言った。
「それで迎え撃って来る」
「これがヒンズーの神々か」
「手や顔が多いとや」
 芥川は四人に話した。
「ほんまな」
「その分やな」
「強いな」
「神霊さんは只でさえ強いけど」
「それが尚更やな」
「ああ、それでや」
 芥川はさらに言った。
「ここはその多くの手や顔にどう対するか」
「それが大事やな」
「その相手に」
「手数も目も多い」
「それで攻撃して見て対して来るけれど」
「囲むんや」
 これが芥川の策だった。
「まずはな」
「ここでも囲むのね」
「そや」
 アレンカールにも答えた。
「確かに手もお顔も目も多いとな」
「その分多くの方面に対処出来るわね」
「そや、しかしな」
「それでもなのね」
「身体は一つや」
 例え手や顔、目が多くあろうともというのだ。
「それやとな」
「的は一つやし」
「囲むと有利に立てる」 
 その分というのだ。
「間違いなくな」
「それでなのね」
「今回もな」
「囲むことね」
「そうするんや、ええな」
「わかったわ、もう囲むことがあたい達の基本戦術になってるわね」
 アレンカールは笑ってこうも言った。 
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