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夢幻水滸伝

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第三百十八話 もう一人の覇者を見てその三

「人は悪事を犯さんでな」
「真っ当に働いて暮らしますね」
「そうなるわ、そしてわしとしては最低限のな」
 それのというのだ。
「暮らしのレベルを引き上げていきたい」
「貧富の差はですか」
「金持ちはどんどん金持ちになってな」
 そしてというのだ。
「納税してもらいたいし金をあらゆることに使ってな」 
「消費にお仕事で利益を挙げてですね」
 ルイーザがこう言って来た。
「それで、ですね」
「そや、何故お金持ちか」
「事業で成功しているので」
「その事業をどんどんやってもらってな」
「勢力の発展に貢献してもらいますね」
「まあ利益の独占はさせんが」
 それはというのだ。
「やっぱり競争してもらってな」
「そうしてですね」
「やってもらう、ただ問題は」
「最低限の暮らしというと」
「そや、所謂低所得のな」
「そうした人達ですね」
「スラム街とかにおるな、やっぱりな」
 メルヴィルは腕を組み眉を顰めさせ口をへの字にさせて述べた。
「どの世界でもな」
「貧しい人達はいますね」
 ルイスも残念そうに話した。
「やっぱり」
「ああ、ただそうした人等にちゃんと仕事を与えて」
「普通に暮らせる様にですね」
「していってな」 
 そうしてというのだ。
「福利厚生もな」
「行き渡る様にしますね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「生活レベルを徐々にでもな」
「引き上げていきますね」
「そうしていくわ、そうしたら全体の底上げになるさかいな」
「そやからですね」
「お金持ちはどんどんそうなってもらって」
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「貧しい人達はですね」
「生活を向上させていく」
「そうした政策を行っていて」
「これからもな」
「そうしていきますね」
「この世界のアメリカにもロックフェラー家やモリガン家の様な財閥がありますし」
 ジェーンがこのことを言ってきた。
「それならですね」
「そうした財閥にはな」
「頑張ってもらいますね」
「どんどんな」
 まさにというのだ。
「そうしてもらうわ」
「左様ですね」
「そしてな」
「勢力全体を豊かにしてもらいますね」
「ああ、財閥には競争してもらって」
 財閥同士にはというのだ。
「そのうえで発展してもらってな」
「勢力の発展にも貢献してもらいますね」
「存分にな、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「慈善事業にもな」
「活躍してもらう」
「慈善事業を行えば税制で優遇するさかい」
 そうした政策を行うからだというのだ。
「そっちでもな」
「活躍してもらいますね」
「そや、後スラム街やが」 
 メルヴィルはこの地域の政策にも言及した。 
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