神々の塔
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第三十九話 象の神その二
「ほんまね」
「専門職と比べたらか」
「そうよ」
こう言うのだった。
「ある程度よ」
「まあ罠のことは術も使ってや」
その芥川が言ってきた。
「対処出来る、敵についてもな」
「そうやな」
「しかしや」
トウェインに強い声で話した。
「問題はめげることやな」
「それやな、めげたらな」
それはとだ、中里も言った。
「そこで終わりやな」
「踏破出来んと思ったらな」
その時はというのだ。
「ほんまな」
「それでやな」
「終わりや」
そうなるというのだ。
「諦めたらな」
「もうな」
「その時点でな」
まさにというのだ。
「終わりや」
「この高い塔については特にやな」
「そう思ってええわ」
「そういうことやな」
「ああ、絶対にや」
「踏破出来るな」
「僕等はな、神霊さん達も言うてるが」
試練を与える為にこの塔に出て来ている彼等もというのだ、芥川はこれまで戦って来た神霊達のことも思いつつ話した。
「絶対にや」
「一階一階進んでいって」
「神霊さん達も倒していったらな」
「何時か絶対にやな」
「踏破出来る、終わりのないもんはない」
こうも言うのだった。
「そやからな」
「絶対にやな」
「最後はな」
「そやな、ほなな」
「この階も突破して」
「さらに先にやな」
「進んでいくで、そしてな」
芥川はさらに話した。
「次の神霊さん達やが」
「今度はヒンズーの神々や」
シェリルが言って来た。
「シヴァ神の眷属が多いな」
「クマラ神とかか」
「あとガネーシャ神もや」
塔の資料を読みつつだ、シェリルは芥川に話した。
「おられるで」
「あの神様もか」
「有名な神様やな」
「ああ、手が四本でな」
芥川はガベーシャのこのことも話した、手や顔それに目が多いことはインドの神々の特徴であり仏教にも反映されている。
「顔が象や」
「そうなってるな」
「ヒンズー教では商売や学問の神様や」
「それで人気もあるな」
「物凄い人気でな」
その人気はというのだ。
「神霊さんとしての力もな」
「強いな」
「かなりのもんや」
「強敵と言ってええな」
「それでその神霊さんとか」
「今度戦うわ」
「そうなんやな」
「仏教で言う歓喜天やな」
リーはここでこの仏の名前を出した。
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