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夢幻水滸伝

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第三百十七話 覇道に対してその十二

「あちらにも情報を流して」
「そうしてですね」
「私達の勢力に入ればです」
「豊かになることをですね」
「知ってもらって」
「尚更ですね」
「私達に降る様にです」
「しますね」
「そうします」
 政策として、というのだ。
「そしてです」
「オハイオ州も勢力圏内にしますね」
「そうします、時間はかかろうとも」
 それでもとだ、ルイーザにも話した。
「そうしていきましょう」
「わかりました、ほな」
「航空機も増産します」 
 空港でこんなことを話して政策の認可としてサインもした、するとシカゴやデトロイトといった重工業が強い街で増産がはじまった。
 この話がオハイオ州に伝わるとその州の街や村はルイス達の勢力にさらに入っていった。ルイス達はそこでどうしても降らない街や村に軍を送って戦で降したがそれは最低限に終わり乱暴狼藉は絶対に許さずだった。
 オハイオ州を完全に掌握した、だがここでだった。
 三人は深刻な顔でだ、ルイスの邸宅に集まって話した。
「気付けばです」
「はい、東部の二十州がです」
「メルヴィルさん達の勢力となりました」
 このことを話すのだった。
「そしてです」
「あたし達にも迫ってきていますね」
「どうするか、協調か戦か」
 ルイスは二人に言った。
「どちらを選ぶか」
「ルイスさんのこれまでのやり方ですと」
 ルイーザが言って来た。
「戦をせずに」
「降りますね」
「そして平和にとなりますが」
「そうですね、ですが今回は」
 どうかとだ、ルイスは真剣に考えている顔で答えた。
「それはです」
「されへんですか」
「迷っています、私もアメリカを統一したい気持ちがありますので」
 それ故にというのだ。
「ここはです」
「考えてますか」
「どうしようかと、私は戦おうともです」
 その様にもというのだ。
「考えていますが」
「若しそうならです」
 ギンズバーグはルイスの話を聞いて言った。
「僕も一緒です」
「共に戦ってくれますか」
「はい、一緒にアメリカの覇者になりますか」
「まずは東部を掌握して」
「そうしますか」
「こちらは五州相手は二十州」
 ルイーザは自分達とメルヴィル達の勢力比をした。
「圧倒的ですね」
「星の人もこっちは三人で」
「相手は八人です」
「国力も技術も違いますね」
「かなり」
「はい、ほんまに」
「そう考えますと戦をしましても」
 ルイーザはさらに話した。 
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