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博士の挑戦状

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第八十一話

                第八十一話  遅い朝
 博士がライトノベルを読んでいる頃今田先生と今日子先生は起きたばかりだった、二人共ネグリジェ姿だが。
「今日子ちゃんは銀色でね」
「香織ちゃんは金色ね」
 二人のネグリジェの色はそれぞれ違っていた。
「そうなってるわね」
「そうよね」
「こうした色だと透けないしね」
「下着がね」
「それじゃあこの服のまま」
「まずは朝ご飯ね」
 二人でにこりと笑ってだった。
 それぞれの使い魔達が作って出してくれた朝食を食べることにした、その朝食のメニューは洋風であり。
「プルーンオムレツとトーストです」
「そしてサラダです」
「デザートはヨーグルトです」
「牛乳も用意しました」
「有り難う、美味しいわ」 
 今田先生が使い魔達に席に着いたうえで応えた。
「今日も楽しく頂くわ」
「はい、それではです」
「沢山召し上がって下さい」
「そうさせてもらうわね」 
 今日子先生も食べながら応えた、そうしてだった。
 二人で朝食を食べた、オムレツもトーストも食べてだった。
 サラダも牛乳も楽しんでだ、デザートのヨーグルトに苺のジャムを入れて食べた。それが終わってからだった。
 今田先生は一緒に食べた今日子先生の顔を見てそのうえで尋ねた。
「今日子ちゃんこれからどうするの?」
「まずは着替えてね」
 今日子先生は微笑んで答えた。
「午前中は論文を書いてね」
「学会に提出するのね」
「魔法のね。それで午後はね」
「塾ね」
「そうなるわ。香織ちゃんも午後は塾ね」
「ええ、ただ午前中私論文の予定ないから」
 それを書くというのだ。
「まずは落ち着いて過ごして」
「そうしてなのね」
「読書をして過ごすわ」
「そうするのね」
「決闘は終わったし」
 博士とのそれがというのだ。
「午前中はね」
「ゆっくりと過ごすのね」
「そうするわ」
 笑顔で言ってだった。
 先生達は席を立った、そうしてネグリジェからいつも着ている法衣に着替えたのだった。


第八十一話   完


                    2023・7・23 
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