ドリトル先生の落語
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第七幕その六
「果たしてね」
「そんな筈ないね」
「もうね」
「どう考えても」
「そうだよ」
まさにというのです。
「自分のお笑いが笑えるかそうでないか」
「常に振り返って」
「全力でやって」
「自分も笑えないと」
「面白くないね」
「そうだね」
「ましてや人の不幸を喜ぶなんてね」
そうしたことはというのです。
「お笑いではないよ」
「だからあの人は駄目なんだね」
「インターネットでもずっと叩かれているんだね」
「そうなのね」
「そうだよ、アニメでお巡りさんの声をあててたけれど」
それでもという先生でした。
「今じゃお巡りさんが泣いてるよ」
「こんな人が自分の声をあててたって」
「そう思ってだよね」
「泣いてるよね」
「もうね」
「そうだよ、例え創作上の登場人物でもね」
それでもというのです。
「泣かせる様なことはしたら駄目だよ」
「全くだね」
「そんな風になったら駄目だね」
「もうね」
「何があっても」
「うん、そうしたこともね」
まさにと言う先生でした。
「大事だよ」
「先生の言う通りだね」
「お笑いもまた厳しい道だね」
「そしてその中で色々守らないといけないことがあって」
「意識しなければならないこともあるわね」
「そうだよ」
皆に心から言うのでした。
「僕もそう思うよ」
「そういえばです」
またトミーが言ってきました。
「先生がこの前お会いしたロンドン出身の女性の落語家さんの」
「春琴さんだね」
「あの人今人気が出ているそうですよ」
先生に笑顔でお話します。
「何でも」
「そうなんだね」
「はい、ただ落語よりも」
そちらよりもというのです。
「グラビアの方で」
「ああ、奇麗な人だからね」
先生もそれはと頷きます。
「若くて奇麗な人だとね」
「それで芸能界にいますと」
「グラビアのお仕事もね」
落語家であってもというのです。
「やっぱりね」
「ありますね」
「そうだよ」
こうお話するのでした。
「それは避けられないね」
「そうですね」
「これもお仕事でギャラが出て」
そうなってというのです。
「しかも人気にもね」
「つながりますね」
「そうだよ、それで春琴さんもだね」
「何か水着になりまして」
そうしてというのです。
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