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八条学園騒動記

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第七百十八話 多くの鳥達その四

「常に雨が降る」
「そうした環境なので」
「生きものもな」
「独特ですね」
「様々な生きものがいて過酷な生態系になっていてな」 
「通常のジャングルよりも」
「それでだ」
 その為にというのだ。
「アマゾンは違う、そして連合にはだ」
「多くの星にそのアマゾンがあるのですね」
「中には恐竜さえ棲息していたりする」
「物凄いですね」
「そして連合はそのアマゾンが好きなのだ」
 この地域がというのだ。
「危険だが豊かな自然がある場所としてな」
「そうなのですね」
「そのアマゾンの中に街を築いてな」
 そうもしてというのだ。
「暮らすこともだ」
「ありますか」
「連合はな」
「そうした地域ですか」
「そしてだ」
 大尉は言葉を続けた。
「その街もアマゾンとだ」
「調和していますか」
「そして共存しているのだ」 
 アマゾンの自然と、というのだ。大尉はそのアマゾンに棲息しているオオハシをまた観ながら上等兵に話した。
「この国はな」
「自然を大事にしていて」
「人と対立するものでなくな」
「親しいもの、そして」
「その中にある」
「そう考えてな」
 そうしてというのだ。
「生きていて信仰もだ」
「その中にあるのですね」
「連合のキリスト教はまた違う」
 エウロパのそれとはというのだ。
「エウロパのキリスト教の木はモミの木等だな」
「イメージとしてそうですね」
 上等兵もそれはと答えた。
「おおむね」
「そうだな」
「はい、クリスマスでもです」
「モミの木だしな」
「左様ですね」
「あれは元々ユグドラシルだという」
 大尉は言った。
「あれはトネリコだが」
「ユグドラシルがですか」
「キリスト教に入ってな」 
 そうなってというのだ。
「なったものだという」
「そういえば似ていますね」
「ツリーに飾る様々なものはだ」 
 それは何かというと。
「ユグドラシルにあるだ」
「様々なものですね」
「世界のな」
「実は北欧のものだったのですね」
「それでエウロパのキリスト教の木はな」
「そうした木ですね」
「しかし連合ではだ」
 この国ではというと。
「実に色々な木がだ」
「キリスト教でもですか」
「愛されていてな」
 そうしてというのだ。
「大事にされていてだ」
「信仰にもですか」
「用いられるのだ」
「アマゾンの木々も」
「当然としてな」
 そう考えてというのだ。
「そしてだ」
「信仰に用いられるのですね」
「神のご加護としてな」
「そうなのですね」
「カトリックでもだ」
 この宗派でもというのだ。 
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