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神々の塔

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第三十七話 氷の海の神々その二

「ほんまに」
「そうね、滑らないで冷えへんのなら」
「ええね」
「そうよね」
「その場所を忌々しく思わへん」 
 リーは言った。
「そうなることも大事や」
「若し忌々しく思ったら」
「それだけで戦意に影響が出てな」
「戦も不利になるんやね」
「そうなる、例えば昼のゲームで成績出せへん選手やったら」
 リーは今度はスポーツに例えた。
「昼のゲームに嫌な意識持つな」
「苦手意識とか」
「それが成績に影響してな」
 そうしてというのだ。
「よおない」
「もっと昼のゲーム、デーゲームで成績落ちるんやね」
「そうなるわ」
「あるな、そういうの」
 施も二人の話に頷いた。
「何でも」
「そやね」
 綾乃は施にも頷いて応えた。
「何かに苦手意識持つ」
「嫌に感じてな」
「場所でもやね」
「特定のコートやグラウンドで成績落ちる選手おるしな」
 メルヴィルも言った。
「ほんまに」
「そやね、何でか」
「あれは不思議や」
「他の場所では抜群の成績出しても」
「特定の場所やとさっぱりとかな」
「それでダンジョンでもやね」
「苦手な場所やって思うとな」
 そうなると、というのだ。
「それでな」
「戦意も落ちて」
「実際に戦闘に影響するな」
 トウェインは周りを警戒しつつ話した、今は敵は出ていないがそれでも警戒は全く怠っていないのだ。
「ほんまに」
「そやね、それやと」
「氷の迷宮も滑ったり寒さに苦しめられへんで」
「そのままいけたらね」
「苦手意識持たんわ」
「嫌に思うこともないわ」
「嫌に思わん」 
 羅はこのこと自体に対して言った。
「それも戦では大事やな」
「ほんまそやね」
「嫌に思うとな」
「それだけであかんね」
「ほんまな」 
 こう綾乃に話した。
「そう思うわ」
「そう思うとうちも」
「綾乃ちゃんも思うな」
「そやで」 
 まさにというのだ。
「リー君の言う通りやわ」
「何ていうかな」
 まただ、羅は言った。
「その辺り大事やな」
「そやね、苦手に思ったり嫌に思わん」
「それが場所でもな」
「そやね。ちなみにうち冷え性やから」
 綾乃は自分のこのことも話した。
「冷えんかったら嬉しいわ」
「それな。私も日本に来てから自覚したわ」
 綾乃と同じ女の子であるシェリルも言ってきた。 
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