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神々の塔

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第三十六話 円卓の騎士達その十一

「アーサー王にお仕えする円卓の騎士の一人である」
「それで、ですね」
「アーサー王の宮宰相でもある」
 このことも言うのだった。
「以後お見知り置きを」
「わかりました」
「ではそれぞれ名乗るのだ」
 ケイは他の円卓の騎士達にも告げた。
「これよりな」
「はい、それでは」
「我等もまた」
 ケイを含めて皆銀の鎧と盾それにマントで身を包んでいる。そしてその手には柄に入った剣がある。
 その彼等も名乗った、それからだった。
 戦に入った、ここでだった。 
 綾乃は今自分達が戦っているケイの戦いを見て言った。
「剽軽で飄々としていても」
「それでもな」
「戦の仕方は一本気やな」
 芥川と中里が応えた。
「どうにも」
「そやな」
「そう思うわ。正面から堂々と攻めて」
「こっちの攻撃は防いでかわしてもな」
「当たっても当然といったお顔になりはるな」
「騎士らしくな」
「そやな」 
 二人で綾乃の言葉に頷いた。
「見てたら」
「そんな風やな」
「これはや」 
 リーが言って来た。
「狙い目や、正々堂々と来る強敵にはな」
「こちらは向かわず」
「かわしつつ戦うな」
「そうすることや」 
 こう言うのだった。
「ここはな」
「闘牛士か」」
「そんな風か」
「一人か二人が引き付けて」
 神霊の攻撃をというのだ。
「そしてな」
「他のモンで攻撃補助の術を使う」
「防御系も」
「そしてこっちの能力を上げて」
「より有利に戦える様にするんやな」
「そや、そしてや」 
 そのうえでというのだ。
「戦ってくで」
「よし、ほなな」
「そうしてくで」
 二人もリーの言葉に頷いて応え他の仲間達も続いてだった。
 素早さに定評のある芥川とアレンカールが囮になり攻撃をかわした、そうしてケイの攻撃を引き付けてだった。
 他の仲間達が術を使い攻撃力や素早さを上げていき。
 戦闘力を上げた、そこにさらにだった。
「攻撃の術やが」
「何を使うん?」
「円卓の騎士さん達は光に強いからな」
「即ち闇属性に弱いね」
 綾乃はリーに応えた。
「ほなここは」
「そや、闇属性の術をな」
「ふんだんに使って」
「そうして攻撃してな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「攻めてくんやね」
「武器にも闇を込めて」  
 この属性をというのだ。
「そしてな」
「そのうえで、ですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「効果的にな」
「戦うんやね」
「円卓の騎士さん達は属性がはっきりしてるからな」
 それだけにというのだ。 
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