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ハッピークローバー

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第九十六話 ラッキーナンバーその六

「監督してはあれだし」
「今の巨人のはじまりだしね」
「あいつが監督になる前から最下位が定位置になってたけれど」
「あいつが盤石にしたのよね」
「チームを破壊して」
「コーチとしても選手育ててないし」
 それがコーチの仕事でもだ。
「采配も統率もね」
「全然でね」
「性格そんなのだし」
「それじゃあね」
「問題外よね」
「そうよね、人間堀内みたいになったら」
 それこそとだ、一華は心から思って言った。
「終わりね」
「全くよね」
「それで堀内みたいな奴の数字って思ったら」
「十八は、ってなるわね」
「ラッキーナンバーじゃなくなるわね」
「そうよね」
 一華はあらためて思って言った。
「それだけでね」
「というかいきなり飛び蹴りって」
「無茶苦茶過ぎるでしょ」
「それで選手の人怪我したらどうするの?」
「無茶苦茶でしょ」
「それで今もね」 
 その頃からかなり経ったがというのだ。
「ああなのね」
「今じゃ通用しないこと言ってるわね」
「先発中四日で投げた人を見習えとか」
「そんなことばかり言ってるわね」
「しかもコラムとかの文章って汚いし」
「偉そうな文章で俺だしね一人称」
「そうしたところがね」
 どうにもとだ、一華も言った。
「嫌なのよね、堀内って」
「というか好きな人いる?堀内を」
「そうはいないでしょ」
「あんな嫌な奴をね」
「そんな人そういないわよ」
「私もそう思うわ」 
 一華自身もというのだ。
「だから十八もね」
「堀内だって思えば」
「そうだとね」
「凄く嫌おね」
「どうしても」
「阪神でいいわよ」 
 ラッキーナンバーの認識はというのだ。
「野球なら」
「ええ、本当にね」
「もうそれで一択よ」
「何といってもね」
「そうよね、それでね」  
 そのうえでというのだ。
「私は八だけれど八は阪神でもね」
「結構な人付けてきてね」
「いい背番号なのよね」
「これがね」
「だからね」
 そうであるからこそというのだ。
「私もね」
「お誕生日も八日で」
「他にもいいことあって」
「それで八がそうなのね」
「八って無限にもなるしね」
 一華は笑ってこうも言った。
「尚更いいのよね」
「ああ、横にしたらね」
「アラビア数字をそうしたらなるわね」
「八って無限になるのよね」
「だから余計にね」 
 このこともあってというのだ。
「好きなのよ」
「成程ね」
「そう思うと尚更いいわね」
「八ってラッキーナンバーになるわね」
「一華の考えだとね」
「それでラッキーナンバーがあればいいし」
 その人それぞれにというのだ。 
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