飼い犬が妊娠して
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第二章
よく焼済ませもしてストレスもかけない様にした、そうしているうちに秋も彼女の家族もモモだけでなくお腹の子達にも愛情を持つ様になり。
四匹の子、三匹の雄と雌が産まれた時は大喜びした。そのうえで彼等をしっかりと大事に育ててだった。
「四匹共なの」
「ご近所のいい人達に家族に迎えてもらったの」
秋は咲の家に行って彼女に話した。
「そうしてもらったの」
「それはいいことね」
「凄くね、これでね」
愛は咲が煎れた紅茶を一緒に飲みつつ話した。
「安心出来るわ」
「子供が産まれて皆無事で」
「しかも優しい人達に家族に迎えられてね」
「ハッピーエンドね」
「ただね」
ここで秋は少し寂しい顔になった、そのうえで咲に話した。
「産まれた子達にも愛情持ってたから」
「ああ、それで他の人に引き渡す時に」
「そうしようって決めてたけれど」
それでもというのだ。
「いい人達に迎え入れられても」
「別れるってなると」
「寂しいわ、モモもね」
「ワン」
咲の家に連れて来ていて一緒にいる彼女も鳴いて応えた、トイプードルの中でも小柄で足が短いブラウンの毛の女の子だ。
「やっぱり子供と別れる時は」
「寂しそうだったのね」
「悲しそうでね」
「親子だから」
「私達から見れば孫や姪でしょ」
子犬達はというのだ。
「家族だったし」
「別れると悲しいわね」
「凄くね、そのこともあったわ」
「そうなのね」
「それでモモ落ち着いたら不妊手術するわ」
それを行うというのだ。
「やっぱりこうしたことはね」
「しないとね」
「モコもしてるでしょ」
「もうしてるわ」
「ワン」
咲の方にも彼女がいた、自分そっくりの妹と寄り添い合って一緒にいる。
「この娘もね」
「そうなのね」
「じゃあもうモモは」
「子供産まないわ、ただ旦那さんと子供達とはこれからもね」
「会うのね」
「旦那さんもご近所だし」
「子供達もそれぞれご近所に貰われたから」
「そうなるわ」
「そうなのね、それじゃあね」
「ええ、今度獣医さんのところに連れて行くわ」
秋は従姉に話した、そしてだった。
二人で犬の話をしていった、寂しい話もしたがその後は和気藹々としたものになって秋も咲きも完全に笑顔になった。
飼い犬が妊娠して 完
2023・9・24
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