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クラスメイトの妹なので

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第三章

「仕方ないってことで。けれどここで知り合ったし」
「それでかよ」
「お互いに友達になることはいいよね」
 哲夫の横の席が空いていたのでそこに座って中国茶を頼んでから言った。
「別に」
「お前の妹さんとか」
「それならいいよね」
「そうか、じゃああらためてな」
「お友達としてお願いします」
 哲夫だけでなく麗羅も言ってだった。
 そのうえで仲良く四人で話してそれから麗羅は哲夫と友人同士になった。
 だが喫茶店での話が終わってだった、哲夫は雲虎と麗羅の兄妹と別れ自分達の兄妹だけになったところで七海に言った。
「感謝はしてるからな」
「紹介したことは」
「ああ、ただ世の中ってな」
「こんなこともあるわね」
「ああ、もうこうなったらな」 
 妹にやや口をへの字にさせて話した。
「クラスの連中とかの合コンに出るか」
「部活はしないから」
「そうするか」
「商業科の女の子あと農業科もあぶれてるから」
 女子の方が多くてとだ、七海は答えた。
「だからね」
「相手の娘いるか」
「実は私も探してるし」
 彼氏をというのだ。
「今度合コンに参加するわ」
「そっちも大変だな」
「女の子が多いならね」
「それならか」
「女の子は大変よ」
「工業科と逆か」
「そうよ、じゃあね」
 隣を歩く兄に言った。
「お互いにね」
「合コン出るか」
「そうしましょう」
 兄妹でこうした話をした、そして二人は実際にそれぞれ合コンに出て相手を見付けることが出来た。
 雲虎と麗羅の兄妹もそうなった、哲夫はその話を聞いてから家で妹に言った。
「男子も女子もバランスよくないとな」
「ええ、空いて見付けにくいわね」
「どうしてもそうなるな」
「そうよね」
 兄妹でこう話した、そしてそちらの青春も楽しんだのだった。


クラスメイトの妹なので   完


                   2023・9・24 
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