ドリトル先生の落語
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第五幕その七
「本当に面白いね」
「イギリス人の女性が落語って」
「日本に留学してはあっても」
「落語をすることはね」
「それはいいことと思っても」
戦死絵は皆にそれでもとお話しました。
「まさか本当にしている人がいるとはね」
「プロでね」
「大学の落語研究会ではあっても」
「それでもね」
「実際にあるなんてね」
「面白いよね」
「世の中広いよ、じゃあ今度はこの人の落語を聞こうか」
こう言ってでした。
先生はユーチューブの動画にあるその人の落語を聞いてみました、ちゃんと落語家の着物を着て座布団の上で正座をしてです。
お辞儀をして丁寧に行うそれはといいますと。
「これは中々」
「上手だね」
「関西弁が流暢で」
「間の取り方もわかってて」
「いや、どうなのかって思ったら」
「いいね」
「おうどんの落語だけれど」
お話していたのはそれでした。
「食べ方の仕草もね」
「いいよね」
「ちゃんとそれになっていて」
「風味やコシのお話もしていて」
「おつゆのお話なんてね」
「大坂のおうどんのお話だってね」
「とてもいいよ、これはね」
まさにという先生でした。
「見事だよ」
「全く以てね」
「いや、上方の落語だよ」
「正座もちゃんとしてて」
「身振りも落語家さんでね」
「よく勉強しているよ、特に関西弁がね」
それがというのです。
「日本の大阪の人達とね」
「変わらないね」
「大阪の人がお話してる感じよ」
「どう聞いてもね」
「本当にね」
「僕よりも上手じゃないかな」
こうまで言う先生でした。
「関西弁は」
「先生喋るの標準語だしね」
「普段関西弁喋ってないからね」
「そうだしね」
「言葉の訛りは関西弁になってるけれど」
それでもというのです。
「喋るのは標準語だね」
「そうだよね」
「先生は」
「だから関西弁を喋るとなると」
「難しいかもね」
「そうだね、しかし英語も訛りがあるけれど」
それでもと言う先生でした。
「日本語の方言の種類もそれぞれの個性もね」
「凄いよね」
「関西弁だけじゃないしね」
「広島弁もあるし」
「高知弁も」
「東北の訛も凄くて」
「福岡もそうで特にね」
さらにお話する先生でした。
「昔の鹿児島弁はね」
「そうそう、凄いんだよね」
「西郷隆盛さんや大久保利通さんが使っていた言葉は」
「あえて他の藩の人が聞いてもわからない様にした」
「あの方言はね」
「そう、凄くてね」
それでというのです。
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