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X ーthe another storyー

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第三十五話 質問その二

「ですから」
「ここにいるわ」
「お願いします」
「では二人共頼むよ」
 玳透は神威と護刃に丁の右隣に立った状態で声をかけた、今も彼女を護る為に彼女の傍にいるのだ。
「これからね」
「ああ、行って来る」
「そうしてきます」
 二人は彼に微笑んで応えた。
「神威さんと一緒ですし」
「護刃がいるならな」
「安心出来ます」
「頼りになる」
「そうだね、二人共やる時はやってくれるから」
 昴流も微笑んで言った。
「大丈夫だね。けれど何かあれば」
「その時はですね」
「僕達のうちの誰かが行くから」
 戦場にというのだ。
「安心してね」
「その時はお願いします」
「相手がこれ以上出て来たら」
 二人以上というのだ。
「その時はね」
「昴流さん達がですね」
「すぐに行くから」
 新宿のビル街にというのだ。
「安心するんだ」
「そうさせて頂きます」
「行くぞ」
 神威は護刃に声をかけた。
「今からな」
「はい、そしてですね」
「お互いやるべきことをしよう」
「わかりました」
 護刃は明るい声で応えた、そうしてだった。
 二人で議事堂から新宿に向かった、その途中道を歩いたが。
 その前に封真がいた、彼は二人の前に立つと言ってきた。
「気配を察したのでここに来たが」
「会ったな」
「そうだな、しかしな」
 封真は神威と対して言った、お互い今は動きを止めてその上で向かい合っている。隣には護刃がいる。
「俺もな」
「戦うな」
「わかっているか」
「夢見でな」
 丁のそれによってというのだ。
「わかった」
「そうか、では先に行っている」
 封真は神威に微笑んで応えた。
「後で会おう」
「ああ、しかしな」
「どうした」
「何故ここに来た」
 戦う前にとだ、神威は彼に問うた。
「戦いの前に」
「気配を察してと言ったな」
「それだけじゃないな」
「挨拶だ」
 また微笑んで答えた。
「それで来た」
「そうか」
「それだけだ、もっともお前が来るとは思っていたが」
「それでもか」
「確かな情報はなかった」
「他の奴の場合も考えていたか」
「それでも挨拶をしていたがな」
 それでもというのだった。
「ここまで話さなかった」
「そうだったか」
「そうだ、ではな」
「これからだな」
「待っている」
「後で行く」
 こうやり取りをしてだった。 
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