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X ーthe another storyー

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第三十四話 外宴その十四

「まさに」
「お友達だからですか」
「はい、俺達は貴方を好きになったので」
「死んで欲しくないのですね」
「何があっても」
 絶対にというのだ。
「そう考えています」
「そうですか」
「そして」
 さらに言うのだった。
「最後はお祝いしましょう」
「そうですね、そこまで言われるなら」
 ここで星史郎は本心を隠した、そのうえで封真に応えた。
「生きます」
「そうしてくれますか」
「はい、そして」
 星史郎は言葉を続けた。
「皆さんとずっと一緒にいます」
「そうして下さい」
「約束しますよ」
 優しい笑顔で応えた、そして。
 デザートも食べたが彼はこうも言った。
「シュークリーム美味しいですね」
「ああ、そうだな」
 草薙もそれを食べて頷いた。
「これはまた」
「スーパーで買ったけれど」
 颯姫が言って来た。
「侮れないわね」
「スーパーも馬鹿には出来ませんよ」
 星史郎は颯姫に話した。
「美味しくないと売れないですから」
「だからなのね」
「美味しいものを作ってです」
「売っているのね」
「スーパーもっと言えば製造している」
「企業もなのね」
「そうしています」
 こう言うのだった。
「そして売っています」
「だから美味しいのね」
「そして美味しいものを食べれば」
 星史郎はこうも言った。
「僕達の様に笑顔になりますね」
「その笑顔も見たくてなの」
「作るのですよ」
 美味いものをというのだ。
「そうするのですよ」
「そうなのね」
「ですから」
 それでというのだ。
「スーパーで買ったものもです」
「美味しいのね」
「そしてケーキ屋さん等で買っても」
 この場合もというのだ。
「やはりです」
「美味しいのね」
「そうです」
 まさにというのだ。
「そういったお店でも」
「売れて笑顔も見られる」
「そうなるので」
 だからだというのだ。
「美味しく作ります」
「それが人間なのね」
「そうだと思います。僕は」
「これまで人間とは何か考えてこなかったけれど」
 颯姫はこのことをありのまま話した。
「考える様になってきたわ」
「そうなのですね」
「ええ、そうしたら」
 人間について考えていくと、というのだ。
「面白いこともわかったわ」
「そうですか」
「だからこれからも」
 言葉をさらに続けた。 
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