おぢばにおかえり
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第七十六話 次の日も会ってその二十三
「絶対にね」
「そうなる様にします」
「いさんでいってね、ただね」
「ただ?」
「千里ちゃんは融通が利かないところがあるから」
「そう言われますと」
私も自覚しました。
「そうですね」
「だからね、柔らかくね」
「そうなる様にですね」
「していってね」
「そうします」
私も自覚しながら答えました。
「これからは」
「そうしていってね」
「その方がいいですし」
私もわかっています、どうも考え方が堅いと。それで次郎さんにも答えました。
「そうさせてもらいます」
「阿波野君なんか柔らかいしね」
「そうですね、新一君は考え方柔軟ですね」
「だから近くで見るといいよ」
「いつも来ますし」
新一君の方からです。
「そうします」
「そういうことでね」
次郎さんが笑顔で言われた直後にでした。
新一君がすっきりしたお顔で事務所の前に来て言ってきました。
「先輩帰られてたんですね」
「ええ、お風呂入ってたのよね」
「ひのきしんさせてもらって」
そうしてと自分から言ってきました。
「汗かいたんで」
「お身体奇麗にしたのね」
「そうです、やっぱろ汗かいた後のお風呂はいいですね」
「そうね、ただね」
私は新一君に言いました。
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