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星河の覇皇

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第八十四部第五章 宣言に向けてその二十四

「予備戦力の充実になりだ」
「有益ですね」
「ならいい、まして各国軍もな」
 各国政府の管轄下にあるこの軍はというと。
「有事にはだ」
「中央政府に入ります」
「そうなるからな」
 それ故にというのだ。
「別にだ」
「その銃実はですね」
「いいという見方も出来る」
「国軍の充実が各国の権限の保証になっても」
 これは軍がまさに武力そのものだからだ、武力は市民だけでなくその国の権限も守るものであるということだ。
「それでもですね」
「そうだ」
「これはいい、また有事の際中央政府軍が各国軍の指揮下に入ることもな」
 それもというのだ。
「当然のことだ」
「有事、災害に対する為には」
「それもいい」
「左様ですね」
「市民が助かり災害の被害が減るなら」
 それならというのだ。
「それではだ」
「宜しいですね」
「そして開発開拓はな」
「各国が主導でもですね」
「これは元々その傾向が強い、また中央政府主導の開発及び開拓もだ」
 これもというのだ。
「中央政府が行うことも出来る」
「ならですね」
「これもよい」
「また、ですね」
「非常にな、しかしだ」
「それでもですね」
「ここは連合だ」
 アッチャラーンは意地悪い笑みを見せた、これは自然に出たものではなくあえて作って出してみせたものだ。
 それでだ、こうも言うのだった。
「何でも只で渡すものではない」
「だからですね」
「このこともな」
「只ではですね」
「渡しはしない」
 決してと言うのだった。
「それはな」
「左様ですね」
「渡しはするが」
「それなりのものは貰う」
「そうする」
 こう言うのだった。
「それは行う」
「ではこちらの要求は」 
 何かとだ、金はアッチャラーンに尋ねた。
「何にしますか」
「まずは大きく言う」
「実際の要求よりも」
「それもかなりだ」
「あえてですね」
「多く出してだ」
 中央政府の要求をというのだ。
「そしてだ」
「そこからですね」
「交渉を経てな」
「減らしていきますね」
「そうするのが外交だな」
「はい」
 金はアッチャラーンのその言葉に確かな口調で答えた。
「それは」
「実際の要求よりもな」
「最初はかなり大きく言いますね」
「そしてだ」
「そこからですね」
「減らしていく」
「そうしてですね」
 金も答えた。 
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