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ハッピークローバー

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第九十三話 最悪の日その九

「本当に」
「まああの子絶対に失敗するわ」
 一華は飲みつつ言い切った、飲んでいるのはウーロンハイである。五人共それぞれ酒も楽しんでいる。
「人生自体をね」
「そうなるわよね」
「たまたまね」
「ユーチューブであたっても」
「それがずっとか」
「早速トラブルまみれになってるし」
「続くはずないしね、浮き沈み激しいの事実だから」
 このことがあるからだというのだ。
「タレントさんと一緒で」
「そこでね」
 そうした世界でというのだ。
「ずっと人気あるとかね」
「いられる筈ないでしょ」
「広告収入止められたら」
 その時点でというのだ。
「やばいしね」
「ユーチューバーってね」
「そうよね」
「しかも評判凄く悪くなってるし」
「中学校行かないって言って」 
 まさにその為にというのだ。
「それでね」
「そうもなって」
「評判が落ちるとユーチューバーもね」
「視られなくなるし」
「そうなったら」
 視聴数が減ればというのだ。
「ユーチューバーも終わりだから」
「そう考えたらね」
「絶対に失敗するわね」
「人生自体に」
「それが目に見えてるわね」
「本当にね」
 こう二人で話した、そしてだった。
 富美子は自分のカルピスチューハイを飲んでだ、こんなことを言った。
「学校は行かないとね」
「そう言うしかないわね」
 留奈もその通りだと応えた。
「ユーチューバーの子見てもね」
「そう言うしかないわね」
「あの子の未来なんてわかりきってるから」
「私達がわかる位にね」
「だからね」
「学校は行く」
「夏休みが終わっても」
 それでもというのだ。
「そうしないとね」
「そうよね」
「さもないと」
 それこそというのだ。
「碌なことにならないわ」
「絶対にね」
「それじゃあ明日は乗り切って」
「学校行きましょう」
「二学期からね」
 こう話した。
「そうしましょう」
「まだ暑いけれど」
 留奈はそれでもと言った。
「明後日になったら」
「学校行かないとね」
「アルバイトもね」
 これもというのだ。
「今日で終わったし」
「お疲れさまって言ってもらって」
 店長にだ。
「それでね」
「終わったしね」
「それで終わったってね」
「実感したわね」
「私達もね」
「宿題も終わってるし」
 理虹はこのことを言った。 
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