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イベリス

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第百十四話 近付きたいその四

「喜んでいましたね」
「あれこそがです」
「イギリス人のスポーツですね」
「正々堂々とプレイをして」
 そしてというのだ。
「そのうえで、です」
「勝って」
「そのことを素直に褒め称える」
「いいスポーツですね」
「それがあらゆるスポーツに対してもそうであって」
 速水はさらに話した。
「野球以外のスポーツでもです」
「このことは同じですね」
「ですから」
 それでというのだ。
「私はイギリス人のスポーツマンシップをです」
「素直に褒めておられますね」
「そのうえで、です」
「お手本にされたいですか」
「日本人もそうあるべきです」
「確かにイギリスでスポーツマンシップに反する行為殆ど聞かないですね」
 咲にしてもだった。
「どんなスポーツでも」
「野球だけではないですね」
「イギリスって色々なスポーツで有名ですが」
 スポーツ大国として知られている国の一つである、サッカーやラグビー、テニスやゴルフ、ポロや乗馬と様々なスポーツで知られている。
「どのスポーツでもです」
「スポーツマンシップには厳しいですね」
「そうでないとです」
「駄目ですね」
「そうしたお国柄で」
 それでというのだ。
「立派なのです」
「本当にそうですね」
「幾ら勝ってもです」
「スポーツマンシップに反していると」
「それだけで失格です」
 速水はこのことは強い声で咎める様に言った。
「まさに」
「そうした人もいますね」
「はい、小山さんも心当たりありますね」
「はい」
 咲もそれはと答えた。
「巨人とかとある国とか」
「とある国はどの競技でもですね」
「特に日本との試合で多いですよね」
「ああしたことはです」
「絶対にしたら駄目ですね」
「それこそ漫画の悪役です」
 速水はきっぱりとした声で言い切った。
「ああした行為はです」
「スポーツ漫画の」
「そうです、反則にラフプレイにです」
「悪質なサポーターとかですね」
「ジャッジに細工をしたりはです」
「絶対に駄目ですね」
「巨人にしましても」
 球界ひいては戦後日本の癌であるこのチームはというのだ。
「柄が悪いですね」
「マナーも悪くて」
「かつては球界の紳士と自称していましたが」
 最早この世の誰もが信じない自称である、これ程空虚な自称も他にはないであろう。
「今ではです」
「日本最悪の半グレ集団ですね」
「そうした風ですね」
「見ているだけで柄の悪い」
「弱いだけでなく」
「あれは反面教師ですね」
「日本人もスポーツマンシップを守るといいますが」
 それでもというのだ。
「巨人みたいなチームがあることはです」
「恥ですね」
「東京ドームはその拠点です」
 東京のど真ん中にあるそこはというのだ、山の手線のまさに中央にありそこから全世界に向けて悪の瘴気を放っているのだ。 
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