星河の覇皇

「やはり通じることは通じるからな」
「そちらの攻撃も」
「それは事実ですね」
「まさに」
「そうだ、だからだ」
　それでというのだ。
「ここはだ」
「女性問題もですね」
「仕掛けるかどうか」
「それは置いておいて」
「そうしてですね」
「別のことを考えるか、だが」
　李は閣僚達にこうも言った。
「政策に対するにはな」
「はい、政策ですね」
「それが最も重要ですね」
「相手に対してより優れた政策を出す」
「それがよいですね」
「そうだ」
　まさにというのだ。
「それでだ」
「勝つことですね」
「それが重要ですね」
「何といっても」
「それが大事ですね」
「さっきも言ったが政策なき政治家なぞだ」　
　李はまた言った、このことを。
「何の意味もない」
「左様ですね」
「我々も然りですね」
「そうした政治家は、ですね」
「意味はないですね」
「そうした政治家になればな」
　その時はというと。
「我々も終わりだ」
「左様ですね」
「その様になればですね」
「我々もですね」
「失脚して」
「政治家の仕事がなくなりますね」
「そうなるのが関の山だ」
　まさにというのだ。
「だからだ」
「それで、ですね」
「我々としてはですね」
「政策を出すべきですが」
「政策には政策ですね」
「それで対するべきですね」
「私は無能な政治家ではない」
　李は言い切った。
「絶対の自信を以てな、そしてな」
「それで、ですね」
「政策ですね」
「まずはそれで向かう」
「策を用いても」
「策を用いて破ってもな」
　それでもというのだ。
「それで本当に破ったことになるか、しかも通じることもだ」
「わからないですね」
「王代表もかなりの人物ですし」
「そう考えますと」
「スキャンダル攻勢等では」
「難しい、だが政治家は政策で生きるのだから」
　それ故にというのだ。
「政策で打ち負かすとな」
「そうおいそれとはですね」
「立ち直れないですね」
「左様ですね」
「政策では勝ったが政争では負けたという言葉がある」
　二十世紀後半の日本でも言われたことである。