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ドリトル先生の落語

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第二幕その十

「お笑い以前だよ」
「人を馬鹿にするならお笑いは出来ない」
「自分をネタにするのはいいけれど」
「それでもだね」
「人を馬鹿にするならだね」
「お笑いはしたら駄目だね」
「そうだよ、けれどその人もね」 
 嫌われている落語家さんもというのです。
「創作をしてるし」
「それなら他の人もだね」
「お笑い創作出来るね」
「そうなんだね」
「そうだよ」
 まさにというのでした。
「それも落語の魅力だよ」
「成程ね」
「今もお話が生み出されている」
「現在進行形で」
「そうなってるんだね」
「落語は」
「昔からあるお話を古典落語と言ってね」
 そうしてというのです。
「今生み出されている落語は創作落語と言われるよ」
「二つあるんだね」
「落語って」
「実は」
「そうなんだ、そしてね」
 先生はさらにお話しました。
「創作落語も面白いならね」
「ああ、残るんだね」
「後世に」
「それで語られていくんだ」
「そうなるのね」
「そうだよ、今も生きていて続いている」
 おうどんを食べて言うのでした。
「そうしたものだよ」
「じゃあ漫才と同じだね」
「漫才も今も続いているけれど」
「落語もなんだ」
「それも江戸時代からだね」
「そうなってるんだね」
「そうした文化だよ、しかし普通にね」 
 先生は考えるお顔になってこうも言いました。
「日本ってこうした文化もあるからね」
「落語にしてもそうで」
「他にもあるからね」
「つくづく凄い国だね」
「江戸時代からの文化があったりして」
「もっと言えば六世紀や七世紀の歌が残ってるんだよ」
 今も尚というのです。
「万葉集にね」
「ああ、そうだね」
「万葉集ってその時代の歌も収録されていて」
「それで今も詠まれてるね」
「そうだったね」
「そうしたお国だから」
 日本はというのです。 
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