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第九十一話 夏休みも終わりになってきてその十二

「太って」
「運動してもらう為によね」
「周りの人がワンちゃんを飼うこと勧めたのよ」
「お散歩してもらう為に」
「西郷さんって細かいことにこだわらない人で」
 その器の大きさは今尚有名である。
「質素でも大食漢だったそうだし」
「そうそう、あの人身体も大きくて」 
 一華は西郷のこのことをここで言った。
「一七八位あってね」
「当時は滅茶苦茶大きかったのよね」
「あの頃の日本だとね」
「今でも大柄な方だしね」
「それで食べる量も」
 体格のこともあってだ。
「多かったのよね」
「運動しないで沢山食べたら」
「当然太るわね」
「それで歩いて運動する為に」
 まさに肥満解消即ちダイエットの為にだ。
「ワンちゃん駆ったのよね」
「ワンちゃんのお散歩もいい運動よね」
「そうよね、まあ身体を動かすことは」
「それぞれね」
「それでお料理だって」
「いい運動ね」
「食器出したり洗ったりすることも」
 かな恵は料理に欠かせないそうしたことの話もした。
「結構ね」
「いい運動になるわよね」
「そうだしね」
「かな恵食器洗いもよくやるわね」
「それをしないと」
 さもないと、というのだった。
「お料理を最後までしたってね」
「言わないのね」
「だからね」
「ちゃんとさうしたこともなのね」
「してるの」 
 そうだというのだ。
「私もね」
「そうなのね」
「それでお皿洗うこともね」
 このこともというのだ。
「いい運動になるから」
「そのことでもカロリー消費して」
「私もね」
「痩せてるのね」
「いや、お料理はスポーツよ」
 かな恵は笑ってこうも言った。
「敢えて言うならね」
「そういうことね」
「だからこれからもね」
「かな恵お料理していくのね」
「美味しいもの食べられるしね」
 にこりと笑ってこうも言った。
「そうするわ」
「そうなのね」
「うん、ただね」
「ただ?」
「私嫌いな食べものはね」
「作らないのね」
「あまり嫌いな食べものないけれど」 
 それでもというのだ。
「それでもね」
「あんたも嫌いな食べものあるのね」
「あんまり脂っこいと」
 そうした食べものはというのだ。
「苦手なのよ」
「そうなの」
「基本あっさりしたものが好きだから」
「じゃあお素麺とかサラダ好きね」
「大好きよ」
 実際にという返事だった。 
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