オズのカリフ王
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第一幕その九
「想像も出来なかったですが」
「それがね」
「はい、これが食べますと」
「美味しいのよね」
「お刺身や茹でだこ、酢だこもいいですが」
「特にね」
「私はたこ焼きが好きで」
それでというのです。
「そちらもです」
「食べたいわね」
「はい、是非」
トロットに笑顔で答えました。
「そうしたいです」
「じゃあ一緒にね」
「食べましょう」
こうお話してでした。
皆でお好み焼きや焼きそば、たこ焼きを食べます。見ればモダン焼きを食べている人もいますがそこで、です。
ふとです、ジョージ達五人はそういったものを食べて言いました。
「物凄く美味しいね」
「そうだよね」
「おソースとマヨネーズもかけて」
「鰹節や紅生姜や青海苔もあって」
「凄く美味しいわ」
「勿論天かすも入れてあるわよ」
オズマは五人に微笑んでお話しました。
「そちらもね」
「ああ、天かすですね」
「あれ入れると違うんですよね」
「味が凄く良くなりますよね」
「お好み焼きとかに入れますと」
「もうぐんとって感じで」
「そうでしょ、だからね」
それでというのです。
「オズの国でもね」
「お好み焼きとかにはですね」
「天かす入れますね」
「それで作って」
「そのうえで食べますね」
「こちらでも」
「これは阪神の街の人達から教えてもらったの」
あの街の人達からというのです。
「お好み焼きやたこ焼きもあの街から伝わったけれど」
「ああ、あの街ですか」
「あの街ってお好み焼きやたこ焼きも名物ですからね」
「まさに本場で」
「そうしたものに天かす入れますからね」
「おうどんに入れる時もありますし」
「それでオズの国のお好み焼きとかにもね」
オズマはお好み焼きを食べつつお話しました。
「ちゃんと入れてるのよ」
「だからですね」
「これだけ美味しいんですね」
「オズの国のお好み焼きや焼きそばは」
「たこ焼きもそうなんですね」
「ちゃんと入れているので」
「そうよ、私も天かすをちゃんと使ってくれているから」
オズマにしてもというのです。
「嬉しいわ」
「天かすって何でもない様で」
ドロシーは焼きそばを食べつつ言いました。
「入れていると違うのよね」
「それだけでなんですよね」
「正直見ても何でもないです」
「大したものに思えないです」
「けれど入れるとです」
「味が全く違いますね」
「そうなのよね、これを入れるのがね」
天かすをというのです。
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