八条学園騒動記
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第七百十二話 地球から消えた生きもの達その十
「何ら変わらない」
「そこまでなのですね」
「質が低い」
取材もというのだ。
「取材の内容も態度もな」
「まさにならず者ですか」
「変わらないというのがな」
それがというのだ。
「連合のマスコミだ」
「礼儀作法がなっていない」
「エウロパではマスコミもだ」
この業界もというのだ。
「経営陣は貴族だな」
「そうであることが多いですね」
「貴族には品性がある」
それがというのだ。
「そして礼儀作法もだ」
「備えておられますね」
「例え平民が経営者でもだ」
「同じマスコミの経営者として」
「それでだ」
その立場だからだというのだ。
「交流があるからな」
「品性も礼儀作法もですね」
「備えていなければならず」
それでというのだ。
「平民でもな」
「品性も礼儀作法もありますね」
「そうだ、そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「経営者がしっかりとしてだ」
そしてというのだ。
「社員達を教育しているからな」
「それ故にですね」
「エウロパのマスコミはな」
「しっかりしていますね」
「報道がどういったものかもな」
それもというのだ。
「弁えていてだ」
「ならず者ではないですね」
「相手のこともだ」
報道するというのだ。
「しっかりとだ」
「考えていますね」
「イエロージャーナリズムもある」
こう呼ばれるマスメディアはこの時代でも何処でもある、エウロパではイングランドを拠点とするサンが有名だ。
「しかしな」
「マスコミ全体でそうであることは」
「ない」
絶対にというのだ。
「断じてな」
「そうですね」
「人にはだ」
大尉は話した。
「下世話な一面もある」
「それはですね」
「君の国もだな」
上等兵に問うた。
「そうだな」
「はい、実は私の国もです」
上等兵も答えた。
「ゴシップの類はです」
「好まれているな」
「もうゴシップはです」
そう呼ばれる話はというのだ。
「ブリテンの四国ではです」
「特に好まれているな」
「マーブル夫人もです」
アガサ=クリスティーが生み出したこの探偵はというのだ、尚正確に言うとこの老婆は探偵ではない。
「かなりです」
「あのキャラは特にな」
「ゴシップ好きですね」
「庭作りとそれが趣味だな」
「この世に出てから」
「今もだな」
「はい、兎角です」
マーブル夫人はというのだ。
「ゴシップがです」
「好きだな」
「はい」
まさにというのだ。
「そしてです」
「ブリテン系の国もな」
「伝統的に。ですが」
「マスメディア全体がイエロージャーナリズムであることはな」
「ありません」
断じてというのだ。
「そんなことは」
「それがだ」
「連合ではですね」
「マスメディア全体がだ」
まさにというのだ。
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