星河の覇皇
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第八十四部第四章 続く会談その三十二
「選挙民が政治を見なくなってね」
「そして無能な政治家を選ぶ」
「その政治家を見ないでそうして」
「その結果として」
「民主政治はまずは」
伊東はそこから話した。
「有権者が聡明であることよ」
「選挙で選ばれる政治家を見てですね」
「それで、ですね」
「駄目な政治家は選ばない」
「投票しないことですね」
「それをすることよ、若しそうしないと」
それこそというのだ。
「本当にね」
「今お話している通りにですね」
「無能な政治家を選んでしまい」
「その政治家が無能な政治を行い」
「そして国は衰えますね」
「そうよ、民主主義は最も愚かでもある」
この言葉もだ、伊東は出した。
「これ以上のものはないと共に」
「聡明にもなれば愚かにもなる」
「そのどちらにもなりますね」
「それが民主政治というものですね」
「だから難しいですね」
「二十世紀後半の日本の左翼政党みたいな政党の政治家を選べば」
そうすればというのだ。
「碌なことにならないわ」
「無能な、言うだけの政党が与党になり」
「そして国政を担うことになればですね」
「それで国は衰えますね」
「それだけで」
「二十一世紀初頭の日本がそうだったわ」
他ならぬ自分達の国のことだった。
「その左様政党の後継者の政党を国政で与党にした結果だったわ」
「そうでしたね」
「その政党があまりにも無能だったので」
「日本は三年三ヶ月の間とんでもないことになりました」
「悪夢の様でした」
「そうもなるから」
だからだとだ、伊東はさらに話した。
「選挙でそうした政治家を選んではならず普通はね」
「そうした政治家は落選しますね」
「有権者に見抜かれて」
「そうなりますね」
「そうよ、だから私もね」
伊東は話を戻してスタッフ達に述べた。
「若し無能であれば」
「落選ですね」
「そうなってしまいますね」
「例え現役の総理大臣であっても」
「そうなりますね」
「そうよ、少なくとも今の日本の有権者は見ているわ」
それぞれの政治家の資質をというのだ。
「もっと言えば連合全体がそうよ」
「政治家を見抜いている」
「有能か無能か」
「そこまでを」
「だから無能であれば」
その場合はというと。
「支持ひいては票を得られなくてね」
「落選ですね」
「そうなりますね」
「どうしても」
「そうよ、そして落選すれば」
そうなってしまった政治家はというと。
「仕事がなくなるわ」
「そのまま失業ですね」
「政治家は落選すれば」
「それでそうなりますね」
「落選したら只の人どころではないわ」
それこそというのだ。
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