ドーナツ大敵
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第二章
「真理愛ちゃん小学校の時毎日ドーナツ食べるの止めたら痩せたわよね」
「ええ、今はたまに位よ」
真理愛は痩せたままだ、二人共高校生に成長してその可愛さも身に着けている。
「お菓子は好きでドーナツもだけれどね」
「太らない様に注意してるのね」
「水泳しながらね」
「私もダンス続けてるしね」
「お互い運動してるわね、それでね」
詩音は真理愛にあらためて話した。
「今私プレスリーの曲お気に入りでよく聴くけれど」
「ラブミーテンダーとか」
「そう、それであの人の若い頃の写真がこうで」
自分のスマートフォンにプレスリーの画像を出して話した。
「晩年はね」
「また太ったわね」
真理愛は二つの画像を見比べて言った。
「これは」
「そうでしょ、何でもドーナツの食べ過ぎで」
「そうなったの」
「そうみたいよ」
「そうなのね」
「いや、プレスリー見てもね」
詩音もその画像を観つつ話した。
「わかるわね」
「ドーナツは食べ過ぎると太るのね」
「この人はもう他のものは食べなくなって」
そうしてというのだ。
「いつも傍にドーナツがある」
「そんな風でなの」
「ここまで太ったらしいわ」
「そうなのね」
「いや、ドーナツ私も好きで」
「美味しいのは事実ね」
「けれどカロリーが滅茶苦茶高いことはね」
このことはというのだ。
「本当にね」
「用心が必要ね」
「そうよね」
高校生になってよくわかったことだった、詩音は真理愛にこのことを話した。小学校の頃の彼女だけでなくプレスリーのことも調べてのことだ。
詩音も真理愛もドーナツは好きだが食べるにあたって気をつけていった、ドーナツは確かに美味しい。しかしカロリーが高くそれがもたらすことも知ってのことである。
ドーナツ大敵 完
2023・8・16
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