神々の塔
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第三十話 多くの神々その十一
「ほなうちの戦い方でいくわ」
「はい、これよりですね」
「総攻撃ですね」
「我等の息と術も用いて」
「そのうえで」
「そうして戦おうな」
こう言って大蛇を前面に出して戦いだした、リーは十絶陣を出しシェリルは無数の龍やドラゴン達を出した。
六将星の者達はそれぞれの神具の力を放った、そうしてだった。
大碓命と戦った、剣技に対してそれぞれの闘い方を以てぶつかってだった。
神霊を倒した、すると神霊は上がってから笑って言った。
「やられたな、これでな」
「先に行ってええですね」
「ああ、行きな」
綾乃に明るく笑って話した。
「ゆっくり休んでからな」
「そうさせてもらいます」
「それじゃあな、しかしな」
「しかし?」
「先は長いからな」
神霊は綾乃にこのことも話した。
「じっくりと腰を据えてな」
「そうしてですね」
「先に進めよ」
こうも言うのだった。
「いいな」
「やっぱりそうですね」
「ああ、諦めないでな」
そのうえでというのだ。
「少しずつでもな」
「先に進んでいくんですね」
「一階一階踏破してな、応援してるぜ」
やはり明るく笑ってだ、綾乃達に言うのだった。
「だから頑張りなよ」
「有り難うございます」
「あとな」
「あと?」
「一旦宿屋に戻るだろ」
大碓命はこのことも言ってきた。
「身体清めて気力と体力回復させてな」
「あと勝ったお祝いします」
「その時の食うものはな」
それはというのだ。
「私達の時代のものでもなくてもな」
「楽しんでええですか」
「下の宿屋は天平の頃の料理がいいんだ」
起きた世界で言うこの時代のというのだ。
「だからな」
「それをですか」
「楽しめよ、江戸時代とかの料理もいいけどな」
ここでも明るく言うのだった。
「けれどな」
「その時代の料理もですか」
「楽しめよ」
「ほな」
「ああ、これからも頑張れよ」
神霊は最後まで明るかった、そのうえで一行のさらなる冒険に声を送った。綾乃達もそれを受けてさらに先に進むのだった。
第三十話 完
2023・5・15
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