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X ーthe another storyー

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第二十八話 交錯その十四

「そうだから」
「今は考えなくていいのね」
「やがてわかるわ、だから貴方もね」
 庚は今度は草薙に顔を向けて彼に話した。
「自衛隊にずっといたいと思ってもね」
「いいんだな」
「そうよ」
「そうなんだな」
「ええ、あと皆お肉は沢山あるから」
 皆それ以外を食べているので言った。
「食べてね」
「おっと、そうですね」
 星史郎は春菊を食べつつ応えた。
「お肉が主役ですから」
「すき焼きはね」
「それも食べないといけないですね」
「本当に沢山あるから」
 その主役はというのだ。
「是非ね」
「食べることですね」
「そうしてね」
「それでは」
「私も食べるし」
 言う庚自身もというのだ。
「皆もね」
「それじゃあ俺も」
 封真は白菜を食べていたがそれを食べ終わってだった。
 自分の箸で肉を取ってそのうえで食べた、生卵をとじたその中に入れて食べてそれから微笑んで言った。
「東京の味付けの」
「ええ、皆今はこの街にいるからね」
「東京の味付けですか」
「すき焼き自体がね」
「そして特にお肉がね」
「そうなっていますか」
「そうよ」
 実際にというのだ。
「これがね」
「こちらの味付けですね」
「そうしているのよ」
「そうですか」
「凄く美味しいです」
 哪吒も肉を食べて言った。
「他のものも美味しいですが」
「お肉もでしょ」
「はい」
 まさにというのだ。
「この味は」
「そう、だからね」
「それで、ですね」
「どんどん食べてね」
「そうさせてもらいます」
「お酒もあるから」
 庚はそちらの話もした。
「日本酒だけれど」
「日本酒ですか」
「どうかしら」
 この酒はというのだ。
「皆でね」
「いただきます」
 遊人がにこりと笑って応えた。
「それでは」
「こちらも沢山あるからね」
「どんどん飲んでいいですね」
「遠慮は無用よ」
 こう言うのだった。
「だからね」
「それで、ですね」
「どんどん飲んで」
 そしてというのだ。
「楽しみましょう」
「それでは」
 今度は酒を皆で飲んだ、それで遊人は飲んでから言った。 
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