神々の塔
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第二十九話 星の女神その五
「何を隠そうね」
「生贄に関りがありますね」
「ある儀式でね」
「貴女を殺す場面を再現した」
「そうした生贄の捧げた方がね」
「外の世界ではありました」
そうだったというのだ。
「首を刎ねて神殿の一番上から階段を突き落とす」
「そうした捧げ方がね」
「ありまして」
「私こっちの世界じゃ殺されてないし」
「こうして普通にここにいますね」
「そうだしね」
それでとだ、コヨルショウキは笑って話した。
「もうね」
「生贄もですね」
「求めないから」
アレンカールに笑って話した。
「それで今からも普通にね」
「戦いますね」
「そうするわ、それじゃあね」
「これからですね」
「戦いましょう」
こう一行に言った。
「いいわね」80
「ほな」
こう話してだった。
一行はマヤ、アステカの神々との戦に入った。こちらの神々も独特のものがあった。そうしてであった。
コヨルショウキとも戦ったが。
「星を使うな」
「ああ、術以外にもな」
リーは施に応えた。
「この女神さんは星になった」
「そのことからやな」
「星を自在に操ってな」
そうしてというのだ。
「戦うんや」
「隕石を落として」
「そうするんや」
「星か」
「そや、その星達がや」
「この女神さんの武器やな」
「そういうことや」
こう話した。
「この度の戦はな」
「そうか、大雨みたいに絶えずやと」
「死角なしやな」
「どうもな、しかし」
ここでだ、リーは強い声で言った。
「何かせんとな」
「戦えんな」
「とてもな」
それこそというのだ。
「このまま負ける」
「そういうことやな」
「さて、この女神さんはな」
リーは今も隕石を降らせるコヨルショウキを見つつ言った、見るその目は実に強いものであり光を放ってさえいる。
「何が弱点か」
「この女神さんは確か首を切られてたな」
メルヴィルはこのことを話した。
「起きた世界の神話やと」
「そや、母神さんが子供産むのを邪魔しようとして」
「母神が父親不明の子供を産むことに怒って」
「母神ごと害しようとしたな」
「そうらしいな」
「そこをや」
まさにとだ、リーは話した。
「逆に産まれたばかりの神様に返り討ちに遭った」
「そやったな」
「ウィツロポチトリ神やったな」
その返り討ちにした神の名は羅が出した。
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