ドリトル先生と桜島
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第十幕その十二
「僕はあの漫画についてはいつも言うよ」
「要注意」
「そうした作品だって」
「その様にだね」
まさにというのです。
「変な知識は害になるから」
「そうした知識を垂れ流す漫画だね」
「だから鵜呑みにしない」
「それが大事だから」
「それでなんだね」
「僕は言うよ、出来るだけ正しい知識を手に入れて」
そうしてというのです。
「役に立てるべきだからね」
「ちゃんと学ぶ」
「そうしないと駄目だね」
「だからあの漫画は注意して」
「警戒すべきだね」
「そうだよ、くれぐれもね」
こう言ってでした。
先生は皆と一緒にマンゴーを食べました、そして食べ終えてから笑顔でこんなことを言ったのでした。
「いや、美味しかったね」
「凄くね」
「ハウス栽培のマンゴーね」
「最高だったわ」
「この通りだよ、ハウス栽培はね」
まさにというのです。
「何があってもだよ」
「侮れないね」
「非常に素晴らしいよ」
「この農法で作った作物も」
「僕は文明人でありたいから」
そう考えているからだというのです。
「あの漫画は反面教師にし続けるよ」
「先生と正反対だからね、あの漫画」
「文明とか科学とかないから」
「お店で化学調味料使うなとか暴れたり」
「マスコミや警察や著名人の権力使ったり」
「物凄く短気で無教養な人しか出なくて」
「野蛮だからね」
皆も言います。
「そんな漫画だから」
「先生と正反対だよ」
「だから先生も反面教師にするね」
「あの漫画は」
「そして原作者もね」
その作品を生み出した張本人もというのです。
「お店のお料理が気に入らないと怒鳴り散らす様な人だし」
「うわ、漫画のままだね」
「自分が原作の」
「本当に野蛮極まるよ」
「そんな人なの」
「僕は絶対にそんなことしたくないから」
何があってもというのです。
「気をつけてね」
「反面教師にして」
「身を慎んで」
「それで文明人であり続けるね」
「紳士であり続けるのね」
「そして学んでいきたいよ」
こう言うのでした。
「本当にね」
「それでこそ先生だね」
「まさに」
「そんな先生だから僕達も大好きだし」
「いつも一緒にいるよ」
「そうなんだね、じゃあこれからも文明を意識してね」
そうしてと言う先生でした。
「科学を尊重してこの原作者さんは無神論でもあるけれど」
「信仰も持つ」
「そして怒らない」
「教養も備えていく」
「そうしていくね」
「うん、何があってもね」
笑顔で言う先生でした、そうしてです。
皆とまた地質を調査していきました、そちらも楽しむのでした。
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