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ドリトル先生と桜島

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第十幕その七

「この法律にも色々言われているけれど」
「ソ連を支持する人達に対しての法律だったね」
「あのスターリンが独裁体制を敷いていた」
「あのソ連の」
「ソ連はナチスと同じタイプの国家だったからね」
 それこそというのです。
「共産主義と社会主義の区分は難しいけれど」
「ソ連は共産主義でナチスは社会主義」
「どっちもそれがとんでもない形で行き着いていえ」
「全体主義国家になっていたわね」
「どちらも」
「そのソ連を支持する人達も力を得てね」
 そうしてというのです。
「日本は終戦直後から一気にだよ」
「知識人の人達がマルクス主義に染まって」
「この考えに都合が悪いとだね」
「隠されたり嘘が吐かれた事実があった」
「マスコミでも」
「そうだよ、それで北朝鮮みたいな国を好きな人も多くてね」
 マスコミの人達にはというのです。
「本当に注意しないとね」
「駄目なんだね」
「日本のマスコミには」
「その報道には」
「そうだよ、だから鵜呑みにしたらね」 
 その言っていることをです。
「駄目だよ、それなのにね」
「その時はだね」
「マスコミ特にテレビの言うことを鵜呑みにして」
「それで投票して」
「最悪の事態に陥ったのね」
「宮崎でもね」
 この県でもというのです。
「今お話している通りね」
「宮崎牛が壊滅して」
「それで沢山の畜産の人達が泣いて」
「最低の対応取った大臣の発言だね」
「殺しておけばよかったって」
「いや、冷酷で無神経で思いやりがなくてね」
 先生はとても嫌そうに言いました。
「無責任で命の大事さをわかっていない」
「そんな人じゃないと言えないね」
「今僕達が言っている運動家だね」
「自分のことしか考えない」
「他の人や命や物事はどうでもいいっていう」
「世の中こんな人もいるんだよ」
 まさにというのです。
「アニメ会社が放火されて沢山の人が犠牲になった事件もあったね」
「ああ、あの事件だね」
「酷い理由で放火したよね」
「放火した犯人まだ治療受けてるけれど」
「こんな害になる人もいないわ」
「この放火はアニメ会社の作風が招いた自業自得とかね」
 その様にというのです。
「言ったアニメ監督がいるけれどね」
「いや、どれだけの人が犠牲になったか」
「そのことわかってるのかな」
「それ遺族の人達が聞いたらどう思うかわかってる?」
「ファンの人達もね」
「元々そのアニメ会社の作品のお仕事をしたことがあって」
 それでというのです。
「人間性の問題で作品の途中からね」
「ああ、降ろされたんだね」
「監督さんを」
「そうなったんだね」
「そうなった人でね」
 そうした過去があったというのです。 
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