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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第三百八十八話 反撃 その2

第三百八十八話 反撃 その2
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『紅軍連合』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。

紅軍連合からの脱退と、革命活動に対する批判的な意見を述べた子島ルルコは、『自己反省』のために両手足を縄で縛られる。
トイレの際に両足の縄をほどかれた子島ルルコは、紅軍連合の潜伏先のアパートから逃げ出すために、大暴れをすると同時に、アパートの住人に聞こえるように大声で助けを求める。
トイレ介助をしていた石川ユニの命令で、子島ルルコの両足を再び、縄で縛ろうとする億平テシコ。
しかし、子島ルルコが暴れた際に、子島ルルコの蹴りを顔面にくらってしまった億平テシコが死亡してしまう。
かつて、子島ルルコは仲間である案堂ユーコを殺したブリドカットゾーラまさよしを糾弾した立場だった。
しかし、殺意がないとはいえ、子島ルルコも億平テシコを殺してしまった。
能沢エーイチロウ、日加リュージ、石川ユニの3人は、『自己反省』と称し、口をガムテープでふさがれ、両手足を縄で縛られた子島ルルコに暴行を加える。
しかし、次の瞬間、室内に来訪者を告げるインターホンの音が鳴り響く。
誰もが案堂ユーコの死体の処理に出かけた、倉都テツオとブリドカットゾーラまさよしの帰還を確信する中、ドアの向こうから聞こえてきたのは、同じアパートの住人が通報したと思われるケーサツ官の声だった。
そう、子島ルルコの助けを求める声が、この状況を作り出してしまったのだ。
部屋には、顔面血だらけの状態で縄で縛られた子島ルルコと、億平テシコの死体。
ケーサツに部屋に入られたら、そこで最期、俺たちの革命活動はそこで終わってしまう。
俺たちは今、確実に追い込まれていた。
「あの~!ケーサツなんですけど、先程、この部屋から妙な叫び声が聞こえてきたとの通報が来まして、ちょっとお話聞かせてもらってもいいですかねぇ~!」
ドアの向こうから聞こえてきたケーサツ官の声。
俺は急いでドアに顔を近づけ、ドアスコープを除く。
「制服を着ている...刑事ではないぞ...‼」
俺の言葉に日加リュージが疑問を口にする。
「だから、なんなんだよ‼ケーサツであることには変わらないだろ‼」
「いや、全然違うよ、刑事ならおそらく、複数でここに来ているはずだ、でも制服を着用したケーサツ官ならコーバン勤務の可能性が高い、つまり、今、ドアの向こうにいるケーサツ官の数は、多くて二人、少なくて一人だ、相手が少数なら、ダメージを与えて、ここで子島みたいに縄で縛って監禁すればいい」
「そ、そっか‼それならなんとかなるかもしれん、でも、どうやってケーサツ相手にダメージを与えるんだ?銃を使ったらそれこそ、また近隣住民に通報されるぞ‼」
「もちろん、近接戦でダメージを与える、その代わり絶対に殺すな、仮に籠城戦になった時、監禁状態のケーサツ官は人質に使える」
「了解...!石川もさっきのエーイチロウの言葉、ちゃんと聞いてたよな?」
「もちろんよ‼こんなところで私たちの革命活動を終わらせてたまるもんですか‼」
俺はドアをわずかに開ける。
ケーサツ官の両眼が、わずかに開いたドアからナイフの切っ先を確認した時にはもう遅かった。
ケーサツ官の男の右太ももに、ナイフの刃が深々と突き刺さっていた。
ケーサツ官の男が痛みに気付き、その視線を右太もも移したそのわずかな隙に、完全に開ききったドアから飛び出してきた両手が、ケーサツ官の首をつかむ。
俺は首をつかんだケーサツ官をそのまま、アパートの室内に放り込んで、鍵を施錠して、日加リュージと石川ユニに向かって指示を出す。
「いますぐ、そのケーサツ官の両手足を縄で縛れ‼口もガムテープでふさぐんだ‼」
あっという間に潜伏先のアパートに拉致され、口をガムテープでふさがれた状態で両手足を縄で縛られるケーサツ官の男。
そして、ケーサツ官の男は見てしまった、自分の横に、同じような状態で拘束された、子島ルルコの姿を。
俺は安堵のため息を吐くと同時に状況を整理する。
「これで、とりあえず一件落着だな、石川は引き続き、子島ルルコの介護を頼む、日加リュージはケーサツ官の右太ももの止血を頼む、多量出血で死なれては人質にできないからな、俺は億平の死体を解体した後に、ケーサツ官がここに来るときに使用した自転車を外でバラして、億平の死体と一緒に山に埋めてくる。もしその間に、倉都テツオとブリドカットゾーラまさよしが帰宅したら、アジトの変更を倉都テツオに提案しておいてくれ」
「了解した、でも一人で外に出て大丈夫か?」
「これ以上、億平の死体をここに放置しておけば、いずれ腐臭が原因でケーサツがここに来てしまう、その前に億平の死体は処理しておきたい。あと暇なときは『砥石』で予備の銃弾を作っておけよ」
風呂場で億平テシコの死体を解体した俺は、シャワーを浴びて、人質にしたケーサツ官から奪った制服を着用後、外に出て、ワイヤーカッターと六角レンチで、ケーサツ官の男が乗ってきた自転車を解体。
これなら、ケーサツ官が自分の自転車をメンテナンスしているようにしか見えない。
俺はすぐに車のバックドアを開けて車内に、億平テシコの死体が入ったスーツケースと解体した自転車の各部品を放り込む。
運転席に乗った俺は、ケーサツ官の制服を脱ぎ、近くの山に向けて車を発進させる。

次回予告 潜入 その1

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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後書き
次回もお楽しみに 
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