超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~
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第三百八十六話 潜伏生活 その6
第三百八十六話 潜伏生活 その6
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『紅軍連合』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。
石川ユニと案堂ユーコの口論の末、突然、支離滅裂な理由でブリドカットゾーラまさよしに殺されてしまった、案堂ユーコ。
それをきっかけに、紅軍連合への革命活動に不信と限界を感じた子島ルルコは、日本人とオーストラリア人のハーフであるブリドカットゾーラまさよしに対する差別的な発言をすると同時に、組織への脱退を皆に告げる。
当然、子島ルルコの身勝手な発言に反感を覚えた残り6人のメンバーは、子島ルルコに対して一斉に『自己反省』を求める。
しかし、子島ルルコは『自己反省』を拒否、これに対して、紅軍連合のリーダーである倉都テツオは子島ルルコの処罰を提案。
倉都テツオの提案に、一斉に賛成する紅軍連合のメンバーたち。
紅軍連合のメンバーたちによって、両手両足を縄で縛られてしまった子島ルルコ。
身動きがとれなくなった子島ルルコに対して、紅軍連合のメンバーたちは子島ルルコの更生を願って、子島ルルコに暴行を加える。
そして、ついに、俺が子島ルルコに暴行を加える番がきた。
俺の目の前には、すでにもう5回も顔を拳で殴打された子島ルルコがいた。
鼻はほとんど噛みちぎられ、唇は腫れ、顔中血まみれである。
気になった男性とは付き合う前に必ず致す(セックスする)主義の子島ルルコだが、この顔面ではもう、男性と致すことは不可能だろう。
そして俺も組織に、みんなにウソをついている。
そう、俺はあの木白崎原子力発電所での戦闘で、敵の銃撃から身を守る為に、鳥羽リョーコの体を盾にすることで、生き残った。
仲間を盾にして、死亡させてしまった俺の行為は、完全に組織への裏切りであり、『自己反省』の対象である。
つまり、みんなにウソをついている裏切り者の俺に、裏切り者である子島ルルコを殴る権利はない。
しかし、俺が自分の身を守る為とは言え、鳥羽リョーコを死亡させてしまったことを、みんなに告げれば、今の子島ルルコみたいに両手足を縄で縛られ、集団暴行を加えられるのは確実だ。
そして、子島ルルコを殴るのを拒否したら、集団暴行を受けるのも確実だ。
俺がこの先、生きていくには、鳥羽リョーコを死なせてしまった事実を胸の中にしまい続け、子島ルルコを殴るしかない。
罪悪感が俺の胸を締め付ける。
しかし、俺は子島ルルコの顔を殴る。
生きるために殴る。
そして叫ぶ↓。
「自己反省しろォォォッ‼」
小島ルルコ以外の、メンバー全員が小島ルルコに対しての処罰を終えたことを確認した倉都テツオが皆に向けて告げる。
「では、これから俺は、案堂ユーコの死体の付近の山奥に埋めに行く、もしもの時に備えてあと一人、人手が欲しい、わかるか?」
すぐにブリドカットゾーラまさよしが案堂ユーコの死体の処理に立候補する。
「僕が行きます!先程、我を忘れてみんなにご迷惑をかけてしまいましたからね、死体の処理を通して『自己反省』させてください‼」
「よし、じゃあ、ブリドカットゾーラは俺と来い、お前には俺が死体の処理をしている際の見張りを頼みたい」
「わ、わかりました‼」
案堂ユーコの死体の処理のために、倉都テツオとブリドカットゾーラまさよしが潜伏先のアパートを出る。
外から車のエンジン音が聞こえてきた瞬間、億平テシコが本音を漏らす。
「ねぇ、みんな、さっきの子島さんのアレ、どう思う?」
石川ユニが億平テシコの質問に答える。
「アレって何よ?」
「自己反省した子島さんをみんなで殴ったことよ、さすがにアレはやりすぎだと思うの」日加リュージがすぐに、億平テシコを糾弾する。
「おい、お前‼倉都さんのやり方が間違ってるって言いたいのか?今すぐ『自己反省』しろ‼」
「確かに、子島さんはみんなの前で脱退を提案した、それが重大な裏切り行為であることはわかるわ、でもブリドカットゾーラ君に鼻を噛みちぎられた上に、みんなに殴られるなんて、いくら何でもかわいそうよ‼」
石川ユニが億平テシコに対して激怒する。
「あんた、私たちがしているのは革命活動なのよ‼革命のためには多くの血が必要なの‼革命のために流される血が新しい世界を作り、人々を幸福にするのよ‼革命のために他者を傷つけるのが嫌なら、今すぐ革命活動をやめなさい‼でも、仮にそうなったら、あなたには子島ルルコの時と動揺、重い処罰を受けてもらうわ、でも処罰を受けて更生して、再び組織に忠誠を誓えば、あなたは今より素晴らしい紅軍連合の革命戦士になれるわ‼」「それって、どっちにしても、組織から脱退できないってことですよね?」
「当たり前じゃない‼我々は命懸けで革命活動をしているのよ、メンバーの裏切りが組織の崩壊を招くことだってあるのよ‼つまり、億平さんに残された道は、このまま①紅軍連合で革命活動を続けていくか、②脱退を宣言して処罰の末に更生し、再び紅軍連合に忠誠を誓うか、③裏切り者として死刑になるか、の3択よ」
自らに逃げ場がないことを思い知った億平テシコがため息と同時に告げる。
「わ、わかったわよ...『自己反省』するわ...さっき言ったことは忘れてちょうだい...」
億平テシコの言葉に、皆、安堵のため息を漏らす。
皆、なんだかんだで、共に戦ってきた仲間を殺すのは嫌なのだ。
石川ユニが皆に質問する。
「それより、問題はあの男よ、ブリドカットゾーラまさよし。彼はあまりにも危険すぎるわ」
日加リュージが石川ユニの言葉に同意する。
「それは、俺も同感だ、ちょっとしたことで差別だなんだっていちゃもんつけられて、暴力振るってくるやつははっきり言って信用できない」
次に億平テシコ。
「私もみんなと同じ。もし仮に、子島さんがみんなの前で堂々と脱退を宣言してなかったら、たぶん、ブリドカットゾーラ君は、死刑にされてもおかしくない、だってブリドカットゾーラ君は案堂ユーコさんを殺したんだから...」
日加リュージが提案する。
「そうだ、ブリドカットゾーラは案堂ユーコを殺したんだ!本来であれば死刑になってもおかしくない‼なんで倉都さんはブリドカットゾーラを死刑にしないんだ?」
俺は自分の考察を皆に告げる。
「たぶん、これ以上このアパートで死人を出したくないんだと思う、実際、今俺たちがしなければいけないことは、メンバーを増やすことと、自作爆弾の製造だ。倉都さんはメンバーの質はどうあれ、日本を浄化する為なら、利用できるものはなんでも利用するつもりだ」
日加リュージが感心したように告げる。
「確かに、あの時、俺たち6人がかりでも、ブリドカットゾーラを止めることはできなかった、その結果がアレだもんな...」
日加リュージの視線の先には顔中血まみれで鼻をほとんどブリドカットゾーラまさよしに噛みちぎられた子島ルルコが両手足を縄で縛られた状態で横たわっていた。
子島ルルコがみんなに向かって提案する。
「と、トイレ...!トイレに行かせて...!」
億平テシコと石川ユニが、身動きができない子島ルルコをトイレに連れていく。
石川ユニが子島ルルコを励ます。
「早く『自己反省』を完遂させて、また一緒に戦いましょう‼」
子島ルルコは何も答えなかった。
次回予告 反撃 その1
※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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後書き
次回もお楽しみに
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