神々の塔
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第二十八話 古代の神々その十一
「それは」
「そう思うならな」
「尚更やね」
「お酒はな」
「特に起きた世界では」
「考えて飲まんとな」
「そうするわ、うちも」
こう芥川に答えた。
「毎日飲んでるけど」
「たまには飲まへんひをもうけたりして」
「身体を労わることやね」
「ほんま毎日深酒やと」
「あっという間に身体壊すから」
「時々そうした日をもうけて」
飲まない日をというのだ。
「休肝日やな」
「お酒は特に肝臓にくるさかい」
「そやからな」
「肝臓を休めるやね」
「そや、そうしてもな」
「まあうちも飲まへん日あるし」
綾乃はこうも答えた。
「そうした日をこれからもやね」
「もうけてな」
「身体を労わることやね」
「そや」
「そういうことやね」
「綾乃ちゃんはお酒が問題で」
今度はアレンカールが言ってきた。
「他のことはね」
「問題ないんやね」
「煙草もドラッグもしてへんでしょ」
「どっちも絶対にせんで」
綾乃もそれは否定した。
「何があっても。シンナーかて」
「身体に悪いからね」
「ええこと何もないしドラッグは犯罪やし」
「しないわね」
「うちはお酒だけやで」
「それで身体も奇麗にして」
「歯磨きもやで」
これもというのだ。
「毎日ちゃんとしてるで」
「そうそう、お風呂に入ってね」
「歯磨きもやね」
「してるといいのよ」
「そやね」
歯を磨くことの話もした、そして一行は古代エジプトの神々のところに行くと頭から白い布を被って足だけ出た顔には目だけがある神が言って来た。
「歯磨きはしないと駄目だよ」
「そうなんですね」
「僕ちゃんも毎日磨いているからね」
その神はこう答えた。
「そうしているからね」
「あれっ、けど」
「手がない様に見えるね」
「お口も」
「それがあるんだ」
神は綾乃に答えた。
「君達の国の漫画のキャラクターと同じだよ」
「あのお化けの」
「そうだよ、白い服を被ったね」
「ご飯一度に二十杯食べる」
「空を飛べるね」
「それも変身出来へん」
綾乃はそのお化けのこのことも話した。
「あのお化けとですか」
「ただ被ってるだけで」
白い布をというのだ。
「あのお化けと同じでね」
「実はですね」
「僕ちゃん、メジェドは手もお口もあるよ」
そのどちらもというのだ。
「ちゃんとね」
「そうなんですね」
「そして歯を磨かないと」
メジェドはそうした場合のことも話した。
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