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新オズのリンキティンク

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第十幕その二

「そうしたチームだね」
「あの縦縞のユニフォームいいね」 
 カエルマンはチームの人達のそれを観ています。
「白地に黒のね」
「いいセンスですね」
 クッキーが観てもでした。
「シンプルでいてです」
「恰好いいね」
「そうですよね」
「まさに虎って感じがしますね」
「ホワイトタイガーだね」
「虎とーーいえばーーです」
 チクタクも言います。
「腹ペコタイガー氏ーーですーーが」
「あっ、そうね」
「そうだったよ」
「虎といえば彼だね」
「オズの国ではね」
「虎の第一人者よ」
「そうーーですーーね」
 まさにというのです。
「そしてーー彼にもーーです」
「このチームの試合観てもらいたいわね」
「じゃあ動画送ろう」
「今の試合のそれをね」
「それで感想貰おう」
「同じ虎だから」
「いいね、じゃあ早速送ろう」
 カエルマンは試合を自分のスマートフォンで撮ってでした。
 早速腹ペコタイガーに送りました、するとでした。
「凄く喜んでるよ」
「やっぱりそうなりますね」
「彼は前からこのチームを知っているとのことでね」 
 それでとです、クッキーにお話します。
「大ファンらしいけれど」
「試合を観るとですね」
「物凄く喜んでくれているよ」
「それは何よりですね」
「うん、しかもね」
 カエルマンはここで、でした。
 四番サードの十番の人がです。
 見事逆転スリーランを打った瞬間を撮って腹ペコタイガーに送ることが出来て自分も笑顔で言いました。
「ここで打ってくれたからね」
「本当にいいですね」
「今のは絵になったよ」
「全くですね」
「いや、あの十番の人特にいいわね」 
 アン王女はガッツポーズでベースを回るその人を観て言いました。
「一点に抑えている十一番の人もいいけれど」
「あの人有名なんです」
「あのチームの人達の中でも」
「外の世界だと永久欠番なんですよ」
「もう僕達も知ってる位のです」
「レジェンド選手なんですよ」
「そうなのね、動きの一つ一つにね」 
 まさにと言う王女でした。
「華があるわ」
「そうですよね」
「僕達もお話に聞いただけでしたが」
「凄い選手だったって」
「実際にこの目で観るとです」
「素晴らしいです」
「そうね、それでこのチームの人達もよね」
 王女はこうも言いました。
「お花見に来てくれるのよね」
「チームの人達が来たいならな」
 リンキティンク王が答えました。
「秀吉さんが言っておったであろう」
「来る者は拒まずね」
「そうであるからな」
 だからだというのです。
「チームの人達もじゃ」
「来てくれる人はなのね」
「そうしてくれるぞ」
「それは何よりね」
「そうじゃ、しかしさっきの十番の人も凄いが」
 リンキティンク王は次のバッターの人を観て言いました。 
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