私の 辛かった気持ちもわかってよー
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9-5
合宿から帰って来て、次の日だけ、軽く午前中練習するからと集められた。ジョギングから打ち合いが始まったのだけど、璃々香先輩が私に
「山葵 響はあなたの弱点掴んでいるワ でも、あの後輩達じゃぁ 実践できないと思うけど これから、どれだけ練習してくるか わからないけど・・ 山葵 自分の弱点 わかってる?」
「うー ベースライン近くを攻め続けられると 返すの精一杯で反撃できない」
「そうよ 私は そのこと 知ってるから 山葵には負けない自信あるワ 響もそのこと気づいたから、この前 山葵は第2ゲームめ苦戦したのよ 私から どうしろって言えないよねー 山葵の体力もあるし・・ジャンプ力はあるけど、もうひとつ馬力がねー」と、私を眺めていて、視線は・・・
「いやだぁー 先輩 又 セクハラっ ウチはその分 筋肉に回してるんです! よー」と、私は胸を腕で隠していた。
お盆前に私はお店に早朝だけは出て、その後はお休みを貰って、仲間と泳ぎに行く約束をしていた。すんなり行けるからと琵琶湖のマキノのサニービーチに。
急いで、お弁当用のおにぎりを握ってまぐろ角煮を添えて、保冷剤とくるんだのだ。白い綿のボックスプリーツのミニスカートに赤いTシャツを着た、下には、予めタンキニの水着を着ていた。
近くで集まった時、亜里沙も白いフレァーのミニにブルーのTシャツ、キラちゃんはピンクのリボンの大きなカンカン帽に同じピンクのノースリーブのフレァーなワンピースにレースの半袖ボレロで、ラタンのバスケットとポシェットを下げていた。ワンパターンでそれぞれ女の子はお弁当を用意してきているはず。
「キラちゃん ずいぶんと荷物多そうね」
「うん 着替えとタオルでしょ 浮き輪でしょ お弁当に保冷剤入れたら、入んなくなっちゃったー」そうかー、私も入らなくって、大きい袋にして、浮き輪は別で、もう、山水に預けているんだ。
「キラちゃん 本戦 残念だったわねー 今日 よく、お母さん 許してくれたネ」
「そうなんですよー 最初 お許しなかったのー だけど、皆が予選の時 応援にきてくださったでしょ 大路高校 その人達と行くのー それに、音女の人 テニスで全国準優勝よ 皆さん真面目な人達です 私 学ぶこと多くって、皆さんの仲間にしていただいてます って 言ったら、何にも言わなくなって、あんまり、沖まで行ったらダメよって 許してくれたの」
「そうか 全国準優勝 利いたカナ」と、白木屋君が言ってきたけど
「やめてよー 皆さん 優秀な大路高校だからじゃない?」
11時頃着いて、私達は早速着替えに・・と、いっても、殆ど上のものを脱ぐだけだった。オレンジ系にひまわりの絵柄のタンキニ。半袖のシャツと巻スカートを羽織るようになっている。亜里沙も深い青のハイビスカスの絵柄で同じようなタンキニ。キラちゃんは赤地に星を散りばめたタンキニでラッシュガードを着ていて、髪の毛を束ねてスイム帽に収めていた。私は、インナーカップが付いているんだけど、亜里沙に比べると・・・キラちゃんと同じくらいしか無い!。
「なんだよ お二人はビキニか思って楽しみにしてたんだけどなー」
「白木屋 キラちゃんの前でなんてことを・・・ それに、ビキニなんて もう 古いのよー」と、私は咎めたつもりだったんだけどー
「そうだよ こんな可愛い娘3人を前にして 言うことじゃぁないよなー」と、新藤君も咎めるように言ってくれていた。山水は相変わらず、皆の言うことを聞いているだけだった。そして、私の初めての水着姿なのに何とか反応しろよーと。
でも、私は、去年は来れなかったから、楽しかったのだ。遠慮のない仲間達と。男の子達はキラちゃんの持ってきたポンプとかで浮き輪を膨らませていて、最初に白木屋君とキラちゃんが水に入って行った。次は、新藤君と亜里沙が・・・私達は最後になって、荷物番をすることになった。
「山葵 それっ 可愛いよ」って、ボソッと山水が・・・。なんと、不器用な奴なんだろうか・・・私が好きになった彼氏はこういう奴なんだ。先に、亜里沙達が戻って来て、入れ替わりに私と山水が・・・私が浮き輪に入って、山水がそれを押すように泳いでいてくれて
「ありがとうネ さっき 褒めてくれて・・・ ごめんネ ウチ 胸小さくて」
「そんなこと関係ないよ 山葵はそれで 可愛い」
その時、私は嬉しくなって、わざと浮き輪に下に沈むようにして・・・山水は慌てて、私の身体を抱きかかえるにしてくれていた。そして、私は、山水に抱きついて、唇を探してチュッとしていたのだ。どさくさまぎれだった。浮き輪に戻った後
「大丈夫か? 急に沈むもんだから」と、チュッとしたのに・・・何にもなかったかのように・・
その後、お弁当を食べて、皆で浮き輪競争したりビーチボールで遊んだりして、帰る前にもう一度、山水と泳ぎに行った時
「山葵 あんなことは 水の中でするなよー もっと ちゃんと・・ 僕から どさくさじゃぁ無くてー」
「うん ゴメン・・・」と、言いながらー コイツぅーと思っていた。
「謝ることじゃー でも、嬉しかったよ 山葵の身体も感触良かったしー あそこも立ってきていた」
「・・・ なに ゆうてんねん バカ 変態!」と、私は、山水の頭めがけて水を掛けていた。
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