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ドリトル先生と桜島

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第九幕その十二

「人間としてね」
「そこまで思うならね」
「無神論自体に否定的になるわね」
「どうしても」
「そんな無神論の人を見たら」
「そうなったよ、沖縄の基地の前にずっといてね」 
 そうしてというのです。
「勝手におトイレまで造っているしね」
「それって違法じゃないの?」
「誰かに許可得たとは思えないし」
「沖縄の警察とか何してるのかな」
「知事さんもね」
「その辺りも疑問だしね」
 それにというのです。
「こうした人になったら」
「それこそね」
「終わりだよね」
「人間として」
「道を間違え過ぎていて」
「だから僕は神様も仏様も大事にしたいよ」
 その両方をというのです。
「心からね」
「それでだね」
「靖国の英霊の人達もだね」
「そこにいる特攻隊の人達も」
「大事にしたいね」
「皮肉にお国の為とかその人は言ったけれど」 
 またその人のお話をしました。
「自衛隊でもね」
「その人誰かの為に何かするかな」
「思えないよね」
「運動家になって馬鹿なこと言ってやって」
「軽蔑されるのが精々じゃないかな」
「先生も大丈夫かと言う位だしね」
「うん、こんな人が誰かの役に立てるとはね」 
 それこそというのです。
「僕もね」
「思えないよね」
「やっぱり」
「僕達だってそう思うし」
「本当にね」
「そうだね」
 皆にどうかというお顔で言いました。
「運動家の人達は自分しかないからね」
「もう自分の主張だけ」
「それだけが絶対に正しくてね」
「他の人はどうでもいい」
「全く意に介さないでね」
「自分の意見を押し通す」
「その為には何でもするね」
 まさにというのです。
「手段を一切選ばず」
「どんな汚いことも卑怯なこともね」
「平気でするよね」
「周りの迷惑も考えないで」
「そうしていくからね」
「そもそも自分のことしか考えてなくてね」
 それでというのです。
「他の人に何かするか」
「しないよね」
「もうね」
「自分のことだけしかないのに」
「他の人のことなんて一切考えないしする筈がないよ」
「そうだよ、そんな人が皇室の方々や自衛隊の人達みたいに」
 それこそというのです。
「日本そして誰かの為に何かすることはないから」
「もうどう見てもね」
「自分達が嫌っている人達より酷いね」
「そうした人達だね」
「どう考えても」
「そうだよ、零点どころかね」
 そうした人達はというのです。
「マイナスだよ、こんな人達になったら」
「終わりだね」
「もう人間として」
「本当にね」
「そうだよ、もう全くね」
 それこそというのです、そしてでした。
 先生は皆と一緒に鹿屋を後にしました、そのうえでなのでした。
 ホテルに戻りました、そうして皆にまた地質調査を行うとお話しました。 
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