ドリトル先生と桜島
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第九幕その十
「本当に」
「そうそう、もうね」
「迂闊にお話するとね」
「祟られるね」
「怨霊については」
「日本程怨霊が強くて恐れられている国はないよ」
このことも先生が日本に来てからわかったことです。
「事実それで天皇陛下が儀式を行われたりするね」
「そうだよね」
「本当にね」
「今だってそうみたいだし」
「日本は怨霊を恐れていて」
「どうするかをよく考えている国だね」
「それでね」
そうした国だからだというのです。
「靖国の英霊達を粗末にするとね」
「怨霊にもなるね」
「それで大変なことにもなるね」
「祟られもするね」
「そうなりかねないからね」
それ故にというのです。
「僕達もだよ」
「大切にしないといけないね」
「靖国の英霊の人達は」
「神様としてね」
「そうだよ、護国の鬼とも言うしね」
先生はこの言葉も出しました。
「大切に祀って手を合わせようね」
「鬼って霊のことだね」
「中国ではそう言うんだよね」
「だから死んだら鬼籍に入るって言うね」
「それで護国の鬼って言うんだね」
「この場合の鬼は日本の鬼とは違うけれど」
童話とかに出て来る角を生やしたとても大きな金棒を持った鬼とはというのです、先生は皆にお話しました。
「けれどね」
「何か鬼っていうとね」
「つながるよね」
「本当に」
「そうなるからね」
「だからだよ」
それでというのです。
「そう考えると大事にしないとって思うね」
「鬼って言うとね」
「どうしても童話とかのあの鬼連想するし」
「尚更だね」
「靖国の英霊の人達は注意しないとね」
「うん、まあ世の中神様も仏様も信じない人もいて」
無神論者の人達がです。
「こうした人達が靖国神社に何か思うとはね」
「考えられないね」
「全く」
「神様も仏様も信じないなら」
「それならね」
「けれどそうした人がね」
その無神論者の人達がというのです。
「日本では日本の皇室を否定して北朝鮮の共産主義なのに世襲の独裁を肯定してるのを見ると」
「いるからね、そんな人」
「完全な無神論者でね」
「神様も仏様も信じない」
「そうした人でね」
「共産主義だったりするけれど」
「こんな人が真っ当に生きられるか」
先生は心から思いました。
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