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X ーthe another storyー

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第二十七話 集結その六

「貴方はこれから地の龍の一人としてよ」
「戦うことになりますね」
「期待しているわ、貴方は剣も使えるから」
「その剣を手にして」
「戦ってもらうわ」
「わかりました、ではこれからお願いします」
「宜しくね」
 庚は封真に優しい声で告げた、そしてだった。
 彼を連れて他の地の龍の面々のところに行った、すると遊人達は草薙とお茶とお菓子を食べつつ話に興じていた。
「そうですか、甘いものがですか」
「好きなんだ」
 草薙は遊人に静かな笑顔で答えた。
「実はな」
「そうでしたか」
「意外だろ」
 草薙は笑ってこうも言った。
「この外見だからな」
「お酒がですね」
「好きに見えるだろ」
「否定しません」
「そっちも嫌いじゃないけれどな」
 それでもとだ、草薙はさらに言った。
「どっちかっていうとな」
「甘いものがですか」
「好きなんだよ」
「だからケーキもですね」
 哪吒は今自分達が食べているものの話をした。
「お好きですね」
「大好きだよ、パフェだってな」
「大好きですか」
「アイスクリームやソフトもな」
「それはいいですね、僕もです」
「好きか」
「今度お店を紹介して下さい」
 哪吒は微笑みこうも言った。
「よかったら」
「ああ、じゃあ一緒に行くか」
「それでは」
「私も甘いものは好きよ」 
 颯姫も言って来た。
「だからその時はね」
「一緒にか」
「いいかしら」
「それは嬉しいな、俺だってな」
 笑顔でだ、草薙は颯姫にも応えた。
「皆と一緒に行けたらな」
「いいのね」
「ああ、それじゃあな」
「一緒にね」
「行こうな」
 こうした話をした、ここでだった。
 庚に連れられて封真が来た、そのうえで庚が彼を紹介したが。
 一同それぞれ挨拶をしてだ、遊人が言ってきた。
「これから宜しくお願いします」
「こちらこそ」
 封真も応えた。
「お願いします」
「仲良くいきましょう」
「それでお話は聞いていますが」
 封真は今いる地の龍の面々を見つつ言った。
「地の龍の中の夢見の」
「ええ、彼は寝ているわ」
 颯姫が答えた。
「今もね」
「やはりそうか」
「けれど私達が寝たら」
 その時はとだ、颯姫は答えた。
「その時にね」
「合えるか」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「その時に会ってね」
「そうさせてもらう、そういえば会ってもいた」
 その夢の中でだ、封真は述べた。 
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