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神々の塔

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第二十七話 姿が変わりその十三

「僕達はね」
「日本の洋食をですか」
「楽しむよ」
 こう言うのだった。
「お酒もね」
「お酒は何ですか」
「そっちは母国のものだよ」 
 今度は笑って話した。
「アイスランドのね」
「ほなエールとですね」
「ウイスキーだよ」
 この酒もというのだ。
「飲むよ」
「ウイスキーええですね」 
 綾乃はこの酒の名前を聞いて反応した。
「あのお酒も」
「綾乃ちゃんウヰスキーも好きやったね」
「こっちの世界で一度ボトル五本空けたことあるで」
「確かロックでやったな」
「マロリー君から貰ったのがめっちゃ美味しくて」
 それでというのだ。
「ついついやねん」
「五本空けたんやな」
「それでその時日本酒も一升空けたで」
 この酒もというのだ。
「こっちも美味しくて」
「日本酒もか」
「ウイスキー飲んで」  
 それと同時にというのだ。
「その後でそうしてん」
「ボトル五本の後で」
「いや、美味しかったわ」
「そうか、しかしな」
「しかし?」
「やっぱり綾乃ちゃんはそっちも凄いわ」
 シェリルは心から言った。
「お酒もな」
「お酒もっていうと」
「胸も凄くて」
 綾乃は今は巫女の服なので胸まではわかりにくい、だがそれでも彼女の胸を見てそのうえで言うのだった。
「そしてな」
「お酒もなん」
「お酒飲んだら胸大きなるんや」
 シェリルはこうも言った。
「エカテリーナちゃんといい」
「それ言うなら牛乳ちゃう?」
 綾乃はシェリルの話を聞いて考える顔で返した。
「それやと」
「そっちか」
「よお言われるやん」
「それもそうやけどな」
「お酒もって思ったん」
「何か色々話しているが諸君等は戦に勝った」
 ここでまたク=ホリンが言ってきた。
「ならばな」
「これで、ですね」
「先に行くのだ、いいな」
「そうさせてもらいます」
 綾乃は笑顔で応えた、そしていつも通りまずは宿屋に入った。そのうえで身体を清めてから乾杯をするのだった。


第二十七話   完


                   2023・5・23 
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