ドリトル先生と桜島
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第九幕その三
「それぞれの学校が今僕が話した場所にあるんだ」
「あっ、士官学校一つなんだ」
「それぞれの自衛隊の幹部候補生学校があって」
「他の国だと陸空海の軍隊で士官学校分かれてるけれど」
「自衛隊はそうなんだ」
「昔の帝国陸海軍では分かれていたけれどね」
日本でもというのです。
「今ではだよ」
「日本はそうなってるのね」
「自衛隊では」
「軍隊じゃなくて自衛隊っていうのも独特だけれど」
「士官学校もそうなってるんだね」
「そうなんだ、じゃあそろそろマイクロバスが来るからね」
それでと言う先生でした。
「そちらに乗せてもらって」
「それでだね」
「基地を案内してもらって」
「説明や紹介もしてもらって」
「学ばせてもらうんだね」
「そうさせてもらおうね」
笑顔で応えてでした。
先生は皆と一緒に青い海上自衛隊の作業服に乗せてもらってそのうえでなのでした。
鹿屋の基地を案内してもらいました、基地の中は本当に広くて歩いてでは行き来がとても難しい場所でした。
そして、です。皆でなのでした。
マイクロバスの中で基地を移動させてもらい説明も受けました、基地は滑走路も格納庫も実に立派で。
倉庫も一杯ありました、皆その中を巡ってです。
そうしてです、お昼には食堂に案内してもらってです。
皆で食べます、そのメニューはといいますと。
「カレーだね」
「物凄く美味しそうだね」
「思えば朝早くに種子島の旅館で朝ご飯食べて」
「それで戻ってきて」
「基地まで来て案内してもらって」
「ずっと動いて学んでいて」
「お腹の中が空っぽだね」
先生は皆に笑ってお話しました。
「そうなってるね」
「うん、本当にね」
「そうなってるわ」
「じゃあ今からね」
「カレー食べよう」
「是非ね」
こうお話してでした。
皆でいただきますをしてからカレーを食べます、するとでした。
「美味しいね」
「そうだよね」
「この基地のカレーもね」
「凄くね」
「実は自衛隊では毎週決まった曜日にカレーを食べていてね」
先生はカレーをとても美味しそうに食べつつお話しました。
「海上自衛隊では金曜日となっているんだ」
「成程ね」
「自衛隊では毎週カレー食べてるんだ」
「そうしているんだ」
「そう、そしてね」
それでというのです。
「軍隊特に海軍からカレーは日本に普及したね」
「そうなんだよね」
「先生よくお話してくれるけれど」
「カレーは日本の殆どの人が大好きだけれど」
「海軍からだね」
「栄養があって沢山食べられるお料理だから」
それでというのです。
「注目されてね」
「それでだね」
「定着したんだね」
「日本に」
「そうだよ、このことを見てもね」
カレーをというのです。
「軍隊、軍事のこともまた文化だよ」
「何か戦争は文化じゃないとか」
「選挙に出ようとしていた俳優さん言ってたけれど」
「それは間違いだね」
「そうだね」
「そうだよ、もっともあの人選挙には結局出なかったけどね」
そうしたけれど、と言う先生でした。
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