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星河の覇皇

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第八十四部第三章 円明園の会議その二十八

「その通りだ」
「まさにですね」
「あの方はですね」
「そうした方ですね」
「だから何時かは大統領にもと言われている」
 韓国のだ、また将来の中央政府大統領候補とも呼ばれている。
「あれだけの才覚の持ち主だからな」
「それは何故か」
「我々の様に日本を強く意識していない」
「だからですね」
「韓国で日本の名前が出ない日があるか」
 そもそもというのだ。
「ないな」
「もうテレビや新聞では常で」
「ネットでもです」
「とかく日本です」
「あらゆることで日本の名前が出ます」
「どの様な分野でも」
「生物学に日本は関係ない筈だが」
 韓国の生態系等を語るうえでだ。
「それでもだ」
「出ますね、普通に」
「我が国の生態系、ある星のそれはそうだがと出て」
「では日本のある星の生態系はどうか」
「普通にそうしたお話になりますね」
「生物学でも」
「例えば我が国の平昌星系には狸が多いとだ」
 朴は例えで出したがこの星系の人が住めるかその様にした星では何処でも狸が多いことで有名である。
「讃岐星系の話が出る」
「日本のですね」
「あのうどんで有名な星系ですね」
「そして狸も多いので有名ですね」
「そんな話になる、犬の話をしてもだ」
 この生きものそれをしてもというのだ。
「韓国の犬の話をしてもな」
「日本の犬ですね」
「そちらの話が出ますね」
「比較対象として」
「日本で韓国の犬が人気がどうかという話になる場合もあるが」
 それでもというのだ。
「やはりだ」
「日本ですね」
「あの国ですね」
「あの国がどうかですね」
「そうしたお話ですね」
「全く以てだ」
 朴は眉を顰めさせどうかという顔で述べた。
「おかしな話だ」
「左様ですね」
「我々ですらそう思います」
「日本への反発を感じていても」
「それでもです」
「それが国益を明らかに損ねていますから」
 だからだというのだ。
「ここまでいくとです」
「問題です」
「我が国では反日が国益です」
「そうなっています」
「それは明らかに国益ではない」
 朴は困惑した顔で述べた、そのゲッペルスを思わせる顔は実は中々表情豊かであると言われているがその通りである。
「間違ってもな」
「その通りですが」
「それがあらたまらないのですから」
「問題です」
「ですが今回は、ですか」
「外相が言われますか」
「実際にな、とにかく各国政府と歩調を合わせ」
 そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「中央政府と対しますね」
「そうされますね」
「この度は」
「そのうえで、ですね」
「韓国は韓国の国益を手に入れる」
 実にはっきりとした口調での言葉だった。 
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