神々の塔
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第二十七話 姿が変わりその三
「把握してな」
「戦うことやな」
「そうしてこな」
「ほなな」
こうした話もしつつ先に進んでいく、今一行は迷宮にあった船で池になっている階を進んでいるがその池の中からだ。
ウォーターリーパー達が来て襲い掛かって来る、その彼等を。
メルヴィルはタスラムの銃撃で倒したがその彼にアレンカールが言ってきた。
「このモンスターもケルトよね」
「ああ、妖精でな」
メルヴィルはその通りだと答えた。
「それでな」
「そっちにルーツがあるわね」
「そや、まあ妖精と言っても色々で」
「こうした人を襲うものもいるわね」
「この世界やと結構広く分布してるが」
モンスターにも分布がある、そして生態系の中にもいるのだ。
「起きた世界やとブリテンとかな」
「そうした地域にいるわね」
「そや」
「アイルランドにもね」
「いてな」
そしてというのだ。
「人を襲って漁師さんの網も破ってな」
「厄介な妖精ってことね」
「そうなってる、金切り声もあげるし」
そうもしてというのだ。
「気絶させてくるしな」
「危険なのよね」
「そや、そしてや」
メルヴィルはさらに話した。
「この連中はな」
「要注意ね」
「ああ、しかし食ったらな」
ウォーターリーパーをというのだ。
「これがな」
「結構美味しいのよね」
「蛙やからな」
蛙が手足ではなく鰭と長めの尻尾がある外見だからこう言った。
「蛙は美味いからな」
「鶏肉みたい味でね」
「焼いても揚げても美味い」
「そして煮てもね」
「そやからな」
「厄介者でもね」
「倒すとええ」
経験値や金のこと以外でもというのだ。
「これがな」
「そうなのよね」
「そやからな」
それでというのだ。
「食う機会があったらな」
「食べましょう」
「そうしよな」
「そういえばイギリスでは蛙は食べんわ」
シェリルがこのことを言ってきた。
「そうやわ」
「ああ、マロリーも言うてたな」
メルヴィルはシェリルのその言葉にも応えた。
「イギリスではザリガニは食べてもな」
「蛙は食べんってな」
「それでザリガニもな」
この生きものもというのだ。
「随分酷い調理してるわ」
「丸ごとパイにしたな」
「鰊のパイも酷いが」
簡単に言うと鰊を丸ごとパイの生地で挟んで焼いたものだ、日本のインターネットでまずそうだと評判になっている。
「あっちのパイもな」
「酷いもんや」
「イギリス人の料理のセンスが出てるわ」
「ほんまそうやな」
シェリルもその通りだと答えた。
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