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八条学園騒動記

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第七百七話 体育館その十

「幾ら野蛮で下品でもな」
「モラルはあり」
「愚かでもない」
「そして体格もあり」
「知能や知識も備えている」
 そうしたものもというのだ。
「だからな」
「連合という国をこれからもですね」
「よく見るのだ、実際によく見るのだ」
 学生達の体育の授業、大尉はそれを見て言った。
「彼等の運動神経はどうだ」
「見事ですね」
「そうだ、エウロパに負けていないかな」
「むしろそれ以上かも知れないですね」
「服の機能性を除外してもな」
 それでもというのだ。
「かなりだ」
「いいものですね」
「何度も言うが侮ることはな」 
 連合をというのだ。
「愚の骨頂だ」
「そう言っていいですね」
「侮るとな」
「そこから失態を犯しますね」
「そうだ、しかも数も技術力もありだ」
「豊かさもですね」
「備えている」 
 そういったものもというのだ。
「昼食を食べてもわかったな」
「今も苦しい位です」
 たらふく食べてとだ、上等兵は答えた。
「かなり食べました」
「誰もがあれだけ食べて家畜やペットもな」
「体格がいいですね」
「そこまで食べている、では今度は農業科にな」
「高等部のですね」
「そちらに行ってな」
 そうしてというのだ。
「家畜達を見るか」
「確か牧場等は八条大学農学部と同じですね」
「共有している」
「この学園ではそうでしたね」
「そこにいる家畜達もな」
「見ますね」
「ペット達はもう見ている」
 彼等はというのだ。
「街でな」
「犬や猫他の種類のペットも大勢いて」
「見事な毛並みでな」
「体格もいいです」
「保護される体制も整っていてな」
「殺処分もありません」
 この時代ではそうなっているのだ。
「保護されて新しい家族に出会うまでそうした保護施設となっている星に集められますが」
「そちらでも食事はよくな」
「環境自体もですし」
「健康状態がいい」
「餓えていません」
「連合では文明の中では相当なことがないとな」
 それこそというのだ。 
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