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可愛い子狐達

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第一章

                可愛い子狐達
 写真家のケネス=チャンカルフォルニア州に住んでいる中国系で切れ長の目と黒髪の中背で痩せた彼は友人に自宅の庭を見つつ話した。
「この通りだよ」
「狐達が遊んでいるね」
「コン」
「コンコン」
「コンッ」
「ココン」
「コココン」
「コ~~~ン」 
 白人の友人が家の中から庭を見るとだった。
 そこに四位匹のハイイロギツネの子猫達がいて親と思われる二匹の同じ種類の狐達がいた。その彼等がだ。
 一緒に遊んでいる、友人は彼等を見つつチャンに言った。
「君の家でかい」
「最近近くに居ついたらしくてね」
「庭に来て遊んでるんだね」
「そうだよ、見ていて楽しいから」  
 それでというのだ。
「好きな様にさせてるんだ」
「成程ね」
「いいものだよ」
 チャンは目を細めさせて言った。
「彼等を見ているだけでもね」
「そうか、僕も観てそう思うよ」
「そうだね」
 チャンは笑顔で言った、そしてだった。
 彼等を撮影もした、そうしてアメリカ各地で仕事をしていったが。
 その中でマサチューセッツ州で動物保護施設を経営しているジェーン=ニューハウスの施設に行って仕事をしていると。 
 首を傾げさせている雌狐と三匹の子狐達が一緒にいる、彼等はとても仲がよく首を傾げさせている狐はよく面倒を見ていた。
「コン」
「コンッ」
「コンコン」
「ココン」
「いい親子ですね」
「いえ、四匹皆血はつながっていません」
 ニューハウスがチャンに言ってきた、波打つブロンドと青い目で長身の胸の大きな女性でありかなり目立つ。
「実は」
「そうなのですか」
「大きな娘はホープといって身体が悪くて首がです」
「いつもああですか」
「こちらで保護してから」
 その時からというのだ。
「ずっとです」
「治らないのですね」
「他は元気なので」
 だからだというのだ。
「大丈夫です、それで子狐達は二匹が雄でホビーとバビーといいまして最後の一匹はマリーといいます」
「それで三匹共ですか」
「別々に保護されまして」
 そうしてというのだ。
「今はですか」
「最初は隣の区画同士だったのが」
 それがというのだ。
「お互いに穴を掘り合って」
「つながって」
「今はこうです、完全に親子ですね」
「本当に思いました」
 そうだとだ、チャンは答えた。 
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