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ドリトル先生と桜島

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第八幕その四

「さらにだよ」
「僅かなんだ」
「だからなのね」
「宇宙人と出会う可能性は少ないんだ」
「これからも」
「そうみたいだよ、かつて地球は恐竜が存在していたけれど」
 この生きものがというのです。
「文明は築かなかったのね」
「それには至らなかったね」
「長い間地球で繁栄したけれど」
「それでも」
「その前のカンブリア紀等でもね」 
 この時代でもというのです。
「色々な命が生まれて栄えたけれど」
「それでもだったね」
「知的生命体は誕生しなかったね」
「人間みたいな」
「それで文明は誕生しなかったわ」
「ずっとね」
「本当に生命が誕生するだけでね」 
 このことだけでもというのです。
「かなり珍しいことで」
「銀河系でも何千億って星があるけれど」
「それでもだね」
「その何千億の中で」
「生命が存在している星はっていうと」
「本当に僅かで」 
 それでというのです。
「そこからだよ」
「知的生命体が誕生して」
「そしてだね」
「文明まで至るか」
「それはだね」
「余計にだよ」
 尚更というのです。
「僅かでね」
「じゃあこの地球にもだね」
「人間がいて文明を築いていることも」
「奇跡的なことなのね」
「そうしたことなんだ」
「そうだよ、銀河系の星の中でどれだけ知的生命体が文明を築いているか」
 このことはといいますと。
「本当にどれだけかな」
「ううん、それじゃあね」
「宇宙人との遭遇もあっても」
「可能性はあっても」
「それでもだね」
「その時のことも考えないといけないけれど」
 それでもというのです。
「それは滅多にないことだとね」
「考えて」
「そのうえで開発を進めていく」
「そうすべきだね」
「そうだよ、ただ大事なことは」
 宇宙開発にあたってというのです。
「諦めないことだよ」
「幾ら失敗しても」
「それで足踏みしても」
「それでもだね」
「努力していくことだね」
「それが大事だよ、全く以てね」
 それこそというのです。
「諦めたらそれで終わりだよ」
「学問はそうだっていうけれど」
 トートーは先生のお話を聞いて言いました。
「宇宙開発は特にだね」
「そういうものなのね」
 ポリネシアも言いました。
「諦めたら駄目ね」
「幾ら失敗してもそうしていって」
 ダブダブはポリネシアに続きました。
「お金と技術を使っていって」
「成功していくことだね」
「失敗を糧にして」
 チープサイドの家族もお話します。 
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